家族の話し合いは、なるべく生前に行うことを勧めます。逝去後に比べて冷静に判断できる生前であれば、葬儀の要望をしっかり考えることができ、無駄な出費も抑えられ、後悔のない葬儀につながるからです。
逝去後に家族で話し合う場合は、精神的にも肉体的にも負担がかかっている状態なので、家族の状態に配慮しましょう。
家族のやることチェックリスト
- 家族の中で誰が喪主・施主をやるのか決める
- 葬儀の形式、参列者の人数、葬儀の予算について決める
- 参列者の連絡先を確認する
- 遺影写真を決める

必要書類・手続きチェックリスト
- 死亡届を書き、葬儀社へ渡す
- 届出人の印鑑を用意する(シャチハタ不可)
ワンポイント
家族の打ち合わせでは、故人の遺志や希望の葬儀演出などを確認して、内容を決めましょう。遺影用の写真は、いざという時に見つからなかったり、なかなか決まらなかったりする方が多いので、あらかじめ準備しておきましょう。
葬儀の豆知識
葬儀の決定要因
「葬儀についてのアンケート調査」(日本消費者協会)の全国調査によると、葬儀の費用や規模の決定要因として「親族の意見」という回答が最も多く、43.8%でした。以下、「遺言および生前の希望」が11.5%、「葬儀社の助言」が9.4%で続いています。調査エリア別で見ると、東京・神奈川・埼玉ブロックでは、「遺言および生前の希望」が26.7%と全国調査の数字を大きく上回っています。首都圏では、「終活」に対する意識が高いことが伺えます。

この記事の監修者
むすびす株式会社 代表取締役社長兼CEO 中川 貴之
大学卒業後、株式会社テイクアンドギヴ・ニーズの立ち上げに参画。2002年10月葬儀業界へ転進を図り、株式会社アーバンフューネスコーポレーション(現むすびす株式会社)を設立、代表取締役社長に就任。明海大学非常勤講師。講演・メディア出演多数。書籍出版