家族葬はお通夜なしでもできるの?実施しない場合のポイントを解説

家族葬に関する情報

家族葬を検討するなかで、お通夜なしで執り行えるかどうか気になっている人はいます。結論から言えば、家族葬はお通夜なしでも執り行えます。近年は、遺族の負担を抑えたいという理由から、お通夜を行わない家族葬を選ぶケースが増えています。
ただし、お通夜なしで進めるにあたっては、事前に押さえておくべきポイントがあります。関係者への確認や告別式の内容、参列できない人への対応など、あらかじめ準備しておくことで、当日を納得のいく形で迎えられます。
この記事では、お通夜なしの家族葬を執り行う場合のポイントを解説します。

家族葬はお通夜なしでも執り行える

お通夜とは、葬儀・告別式の前夜に故人と最後の夜を過ごす儀式です。本来は遺族が線香やろうそくの火を絶やさず夜通し故人のそばで過ごす「寝ずの番」が一般的でしたが、時代とともにスタイルは変化し、現在は夕方から読経・焼香を行い、その夜のうちに解散する形が主流となっています。お通夜についてさらに詳しく知りたい方は、通夜とは?葬儀との違いからわかりやすく解説も併せて確認してください。

家族葬は、お通夜を行わずに執り行えます。お通夜なしの家族葬とは、通常2日間かけて行う葬儀を告別式と火葬のみで完結させる形式で、「一日葬」とも呼ばれます。家族葬の基本については、家族葬とは?葬儀における参列者の範囲を解説も併せて確認してください。

お通夜なしにする場合は、事前に押さえておくべきポイントがあります。準備を進める上で確認すべき点を、以降で解説します。

お通夜なしの家族葬はむすびすでも増加傾向にある

お通夜なしの家族葬は、むすびすの実績でも年々増加しています。家族葬を選んだ人のうち約75%がお通夜なしの一日葬を選択しており、2022年の72.1%から2025年には77.9%へと推移しています。

お通夜なしが選ばれる背景には、遺族の負担軽減があります。2日間の葬儀を1日に短縮することで、高齢の遺族や遠方から駆けつけた親族の体力的・精神的な負担を抑えられます。会場費や料理費などが1日分で済む点から、費用面を理由に選ぶ人も増えています。

一方で、お通夜なしの形式が適さないケースもあります。菩提寺がある場合や、故人の関係者が多い場合は、事前に確認が必要です。

お通夜なしでも費用が大幅に下がるとは限らない

お通夜なしにしても、葬儀費用が大幅に下がるとは限りません。葬儀費用の多くは、棺・骨壷・搬送・火葬といった基本的な項目で構成されており、これらはお通夜の有無にかかわらず発生します。葬儀にかかる費用の詳細については、相場はどれくらい?葬儀にかかる費用と内訳を解説も併せて確認してください。

お通夜なしで削減できるのは、主に通夜振る舞いの費用や2日目の会場使用料などに限られます。葬儀社によってはお通夜なしのプランでも基本費用が大きく変わらないケースがあるため、見積もりの内訳を事前に確認することが必要です。

費用を抑えることを目的にお通夜なしを検討している場合は、葬儀社に具体的な内訳を確認した上で判断することが必要です。

お通夜なしの家族葬を執り行う場合に押さえておきたい3つのポイント

お通夜なしの家族葬は、事前の準備と関係者への確認が欠かせません。お通夜がない分、告別式に全てが集中するため、当日までに決めておくべきことがあります。

ここでは、お通夜なしで家族葬を執り行う場合に押さえておきたい3つのポイントを解説します。

お通夜なしで進めるには関係者の合意を得ておく

お通夜なしで家族葬を執り行う場合、親族や菩提寺など関係者への事前確認が必要です。特に高齢の親族のなかには、お通夜を行わないことに違和感を覚える人もいます。事前に説明し、理解を得た上で進めることで、当日のトラブルを防げます。

菩提寺がある場合は、お通夜なしで執り行うことを事前に相談することが必要です。宗派や寺院によっては、お通夜を重視する考え方もあるため、確認せずに進めると後々問題になるケースがあります。また、斎場によっては一日葬に対応していない場合もあるため、葬儀社への確認も必要です。

関係者への説明は、葬儀社に相談しながら進めると整理しやすくなります。誰にどのタイミングで伝えるべきかを葬儀社とすり合わせた上で、連絡を進めることが必要です。

告別式でお別れできるよう内容を決めておく

お通夜なしの場合、告別式が唯一の公式なお別れの場となります。通常2日間で行っていたお別れの時間が1日に集約されるため、告別式の内容をあらかじめ整えておく必要があります。

具体的には、誰が弔辞を読むか、献花や焼香の順番をどうするかなど、当日の流れを事前に決めておくことが必要です。準備が不十分なまま当日を迎えると、慌ただしくなり、納得のいくお別れの時間が取れなくなる場合があります。

告別式の内容は、葬儀社と事前に打ち合わせを行い、時間配分や式の流れを確認しておくことが求められます。

通夜以外のお別れの時間も確保できる

お通夜がないからといって、前日に故人と過ごす時間がなくなるわけではありません。葬儀の前日に家族で食事を囲んだり、故人のそばで静かに時間を過ごしたりすることは可能です。

形式としてのお通夜はなくても、家族だけで故人を偲ぶ時間を設けることで、心の準備を整えられます。お通夜なしを選ぶ場合でも、前日の過ごし方を事前に考えておくと、当日を落ち着いた気持ちで迎えられます。

前日の過ごし方に決まった形式はありません。家族の希望に合わせて、故人との時間を自由に設けられる点も、お通夜なしの家族葬の特徴のひとつです。

参列できない人には事前に対応を決めておく

お通夜なしの場合、告別式のみの1日開催となるため、仕事や体調の都合で参列できない人が出やすくなります。参列できない人への対応を事前に決めておくことで、後々の対応に追われずに済みます。参列できない場合の対応については、参列できないときの断り方は?例文を交えながら解説も併せて確認してください。

具体的には、訃報の連絡をどのタイミングで誰に送るか、香典や供花を受け取るかどうか、後日弔問を受け付けるかどうかなどを事前に決めておく必要があります。

参列できなかった人への対応は、葬儀後の挨拶状や返礼品の準備とも関わるため、葬儀社と合わせて確認しておくことが必要です。

不安な点は葬儀社に相談する

お通夜なしの家族葬は、関係者への確認や告別式の内容など、事前に決めておくべきことが複数あります。不安な点や疑問点は、葬儀社に相談することで整理できます。

葬儀社は、お通夜なしで進める場合の段取りや、関係者への説明の仕方についても相談に応じています。費用の内訳や当日の流れについても、具体的な説明を受けた上で判断することで、認識のズレを防げます。葬儀社の選び方については、葬儀社はどう比較する?後悔しない選び方と注意点も併せて確認してください。

お通夜なしの家族葬を検討している場合は、葬儀社に連絡し、疑問点を確認した上で準備を進めることが必要です。

よくある質問

家族葬はお通夜なしでも執り行えますか?
執り行えます。お通夜なしの家族葬は「一日葬」とも呼ばれ、告別式と火葬のみで完結する形式です。むすびすでも家族葬を選んだ人のうち約75%がお通夜なしを選択しており、年々増加しています。
お通夜なしにすると費用はどのくらい下がりますか?
お通夜なしにしても、葬儀費用が大幅に下がるとは限りません。削減できるのは主に通夜振る舞いの費用や2日目の会場使用料などに限られます。基本的な葬儀費用はお通夜の有無にかかわらず発生するため、事前に葬儀社へ見積もりの内訳を確認することが必要です。
お通夜なしの場合、関係者への説明はどうすればいいですか?
葬儀を進める前に、親族や菩提寺など関係者にお通夜なしで執り行う旨を伝えておくことが必要です。誰にどのタイミングで伝えるべきかは、葬儀社に相談しながら進めると整理しやすくなります。
お通夜なしの場合、故人とのお別れの時間は取れますか?
取れます。葬儀の前日に家族で食事を囲んだり、故人のそばで静かに時間を過ごしたりすることは可能です。前日の過ごし方に決まった形式はなく、家族の希望に合わせてお別れの時間を設けられます。
参列できない人への対応はどうすればいいですか?
訃報の連絡をどのタイミングで誰に送るか、香典や供花を受け取るかどうか、後日弔問を受け付けるかどうかなどを事前に決めておくことが必要です。葬儀後の挨拶状や返礼品の準備とも関わるため、葬儀社と合わせて確認しておくことをおすすめします。

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中川 貴之