100人いれば、100通りのお葬式。葬儀・家族葬のご相談は、専門葬儀社「むすびす」へ。

無料相談
センター

10月13日日曜日
19:21 pm

ただいま対応中です

相談員 : 馬場 美月

お盆の期間にすべき事と進め方

お盆は一年に一度、亡くなった家族や先祖の御霊が家に帰ってくる大切な仏教行事です。

お盆は一年に一度、亡くなった家族や先祖の御霊が家に帰ってくる大切な仏教行事です。

日本人にとっては、正月とならぶ一年の区切りであり、家族や親類縁者が顔を合わせることで、生まれ育った地縁血縁のつながりを再確認する機会でもあります。

今回は、知っているようで知らないお盆の迎え方、お盆にまつわる風習の意味や起源、日本各地で行われているお盆行事について解説します。

お盆はいつ?

お盆は、お彼岸とならぶ大切な仏教行事です。

お盆の時期は地方によって異なりますが、もともと旧暦(太陰太陽暦)を使っていた江戸時代以前は、「中元節(ちゅうげんせつ)」の7月15日に行われていました。

新暦(太陽暦)を使い始めた明治6年以降になると、東京を中心とした都市部では「東京盆」7月15日、全国的には「月遅れ盆」8月15日、沖縄や奄美地方は「旧盆」旧暦7月15日、いずれかに行われます。

お盆の期間は13日(盆の入り)から16日(盆明け)までの4日間が基本ですが、これも地方によって異なります。

今さら聞けないお盆って何?

お盆は一年に一度、すべての先祖の御霊が家に帰ってくると言われており、この世に生きる人たちと、亡き人とが触れ合う先祖供養の仏教行事です。

久しぶりに故郷に集まった家族や親族が顔を合わせ、故人の思い出を語ることで、生死を越えた命のつながりを再確認する機会でもあります。

お盆の迎え方は地域や宗派によってさまざまですが、家族でお墓参りをしたり、菩提寺の住職が檀家を訪問して読経をあげたり、親類縁者を招いて祖先供養を行います。

地方によっては盆踊りや花火大会、精霊船、灯籠流しといった伝統行事を催して、故人と先祖の御霊を供養する風習もあります。

浄土真宗では、お盆のことを「歓喜会(かんぎえ)」とも呼び、お寺や自宅に僧侶を招いて法話会を開きますが、特別に先祖の霊をお迎えする準備はしません。

お盆の由来・盂蘭盆会

お盆はもともと「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、古代インドのサンスクリット語の「ウランバナ」の音訳が語源とされます。

日本で盂蘭盆会はお盆と略され、先祖の御霊をお迎えする行事ですが、原始仏教ではまったく違う意味があります。

お釈迦様(おしゃかさま)が在世の頃、目連尊者(もくれんそんじゃ)という人物が、飢餓道(がきどう)に落ちて苦しむ母親を救うために、お釈迦様に助言を求めたところ。「自分の母親だけを救うのではなく、同じ苦しみをもつ人々をあまねく助けるべく、一定期間の修業を終えた節目となる7月15日「自恣の日(じしのひ)」に、修行者たちに食事を施しなさいと諭されます。目連尊者はその言葉に従って、大勢の修行者たちに百味の供物を施したところ、修行者たちの偉大な功徳が巡り巡って母親は救われたという説話です。

お釈迦様が目連尊者に指定した7月15日の「自恣の日」は、修業の成果や反省点を確かめ合う日でもありました。こうして生きる意味を問う自省のための修業の1日は、盂蘭盆会として定着しました。

この説話が中国に渡ると、「7月15日の盂蘭盆会の供養は、現世の父母のみならず7世の父母をも救いうる」と信じられるようになり、中国の年中行事として広まりました。

日本に盂蘭盆会が伝わったのは飛鳥時代(6世紀末~710年)とされ、『日本書紀』によると、はじめ宮中行事として催されていたものが、やがて貴族や武家の間にも広がりました。

鎌倉時代になると庶民も盂蘭盆会を行うようになり、寺請制度(てらうけせいど)が定着した江戸時代には、日本古来の祖霊信仰(祖先の霊が生きている者に影響を与えているという信仰)や農耕儀礼と結びつき、お盆は正月とならぶ大切な年中行事として定着しました。

お盆には何をする?

お墓参り

お墓参りは、秋冬のお彼岸、お盆、故人の祥月などにするのが一般的です。お盆は家に帰ってくる祖先の御霊を迎えるためにお墓参りに出かけます。

お墓が遠くにある場合は、お盆が一年に一回のお墓参りになることも多いので、掃除用具を持参して、お参りをする前にお墓の掃除をします。

お墓の周囲の雑草やゴミを取り除き、区画内を掃き清めます。墓石が汚れているときは、墓石を傷めない柔らかいスポンジなどを使ってやさしく水洗いします。

お墓をきれいに掃除したら仏花を花立に飾り、水鉢の水をきれいなものに入れ替えて、お線香を焚きます。お菓子や果物は半紙を敷いて供えます。

手桶からきれいな水を柄杓ですくって墓石にかけから、墓前で静かに手を合わせて礼拝します。この時、ひざまずいたりしゃがんだりして、墓石より姿勢を低くするのが正式とされます。

菩提寺の境内にお墓がある場合は、住職にご挨拶してからお寺のご本尊にお参りし、自分の家のお墓にお参りするのが礼儀です。

お精霊棚(盆棚)

亡くなられた方や先祖をお迎えする場所になる「精霊棚(しょうりょうだな)」「盆棚(ぼんだな)」は、お盆の前日までに準備します。

精霊棚には「真菰(まこも)」のゴザを敷き、「精霊馬(しょうりょううま)」「鬼灯(ほおずき)」などを飾ります。

真菰は、お釈迦様が病人を治療するとき真菰で編んだゴザに寝かせたという仏話から。鬼灯は先祖の霊が迷わず家まで辿り着くための道しるべの提灯という意味があります。

普段、先祖の位牌が安置されている仏壇の中心は、仏様がいらっしゃる世界「須弥山(しゅみせん)」を表しています。

お盆の期間は、先祖の御霊は仏様がいらっしゃる世界から、現世に住む私たちのもとに帰ってくるので、位牌を仏壇から取り出して精霊棚の最上段の中央に飾ります。

この時、ご本尊や仏具も一旦すべて取り出して、仏壇をきれいに掃除するといいでしょう。掃除をする前には、ご本尊と先祖の位牌に手を合わせてご挨拶いたしましょう。

無宗教葬で送られて位牌をお持ちでない場合は、故人の遺影や手元供養のお品など普段と同じ場所で構いませんから、旅立たれた方が好きだったお花や好物をお供えしましょう。

お供え

お盆のお供えも、毎日の仏壇のお供えと同じように「五供(ごくう)」が基本になります。

五供とは、「香(線香や抹香)」「花(季節や故人の好きな花)」「灯明(ロウソクを灯す)」「水(きれいな水)」「飲食(霊供膳や故人の好物)」の五つです。

そこに、故人の好きだった家庭料理、地元に受け継がれてきた郷土の味覚、旬の果物やお菓子などをお供えして、おもてなします。

「新盆(初盆)」とは?

大切な人が旅立たれて四十九日の忌明け後、初めて迎えるお盆を「新盆(にいぼん・あらぼん)」「初盆(はつぼん・ういぼん)」などと呼ばれます。

四十九日の忌明け前にお盆を迎えた場合は、新盆の供養は翌年に行います。

故人を亡くされた遺族の約6割が、新仏が浄土から初めて里帰りする新盆には、何らかの法要や供養をしたいと答えています。

新盆では、お盆月(7月または8月)の初旬から、「精霊棚(盆棚)」などのお盆飾りの準備を始めるといいでしょう。

新盆では、「白紋天(はくもんてん)」と呼ばれる絵柄の入っていない白い提灯も用意しましょう。白紋天は、新仏が迷わず家にたどり着けるように玄関の軒先などに下げておく提灯のことで、新盆の法要に参列するお客様の目印にもなります。

13日から16日のお盆の期間は、位牌を仏壇の外に出して精霊棚に飾り、新盆の法要には家族だけでなく親類縁者もお招きして、僧侶に読経をあげていただきます。

お盆の風習

迎え火

「迎え火(むかえび)」はお盆の初日の夕方に、先祖の御霊が迷わず家まで帰ってこられるように、自宅の玄関や庭先などで焚きます。また、お墓で行う地域もあります。

迎え火に準備するのは、「焙烙(ほうろく)」と呼ばれる素焼きの皿と、「おがら」という乾燥させた麻の茎です。

古来より麻には魔除けの力があるされ、迎え火に使うことで悪い霊を寄せつけず、その煙が先祖の御霊を案内するといわれています。

焙烙やおがらは、お盆の時期が近づくとスーパーや花店、仏具店などで手に入ります。

送り火

「送り火(おくりび)」はお盆明けの夕方に、先祖の御霊があの世へ無事に帰れるようにとの願いを込めて、自宅の玄関や庭先などで焚きます。

送り火も、迎え火と同じ「焙烙(ほうろく)」と「おがら」を使って焚きます。

お盆明けに行う送り火は地域ごとに特色があり、海へ先祖の御霊を送る精霊船をはじめ、長崎の精霊流し、京都の大文字焼きなどの伝統行事として行われる地方もあります。

盆提灯

盆提灯(ぼんちょうちん)は、先祖の御霊が道に迷わずお帰りいただくために精霊棚の手前に飾る仏具です。

盆提灯は、吊すタイプと床に置くタイプに分かれます。種類や置く数に決まりはなく、一対(左右対称に二個)でも、一個でも空間に合わせて選べます。

盆提灯の絵柄や素材は豊富で、デザインも伝統的な行灯タイプから、リビングや洋室に似合うコンパクトな盆提灯も人気が高まっています。

また、新盆では「白紋天(はくもんてん)」と呼ばれる絵柄の入っていない白い提灯を飾ります。

価格は数千円から数万円代、中には数十万円もする高価なものまでありますが、大きさと絵柄の好み、価格から選ばれる方が多いようです。

精霊馬

精霊馬(しょうりょううま)は、ナスとキュウリに「おがら(麻の茎の皮をはいで乾燥させたもの)」を使い、牛と馬に見立てたお盆飾りで、東日本に多く見られる風習です。

おがらの代わりに割箸を使ったり、ちりめん細工や藁(わら)で作った精霊馬もあります。

精霊馬には先祖の御霊がこの世とあの世を行き来するとき使う乗りもので、馬に乗って早くこちらへお戻りになり、牛に乗ってゆっくりお帰りいただきたいという願いが込められています。

お盆に由来するもの

お盆は、千年以上前に大陸から日本に伝来した盂蘭盆会が、日本古来の祖霊信仰や農耕儀礼と結びつき、日本人にとって正月とならぶ大切な年中行事になりました。やがて地縁血縁につながりあるすべての御霊を供養する各地の伝統行事や、暮らしに根づくいろいろな風習として醸成されました。

盆踊り

夏の風物詩である「盆踊り」の起源は、一説によれば平安時代に空也上人が始めた「踊躍念仏(ゆやくねんぶつ)」を、鎌倉時代に一遍上人が「念仏踊り(ねんぶつおどり)」として全国に広めたといわれます。

京都 六波羅蜜寺の伝統行事、「空也踊躍念仏厳修(くうやゆやくねんぶつごんじゅう)」は、空也上人の当時そのままの所作が守り継がれ、重要無形民俗文化財に指定されています。

時代が下がるにつれ、祖先の御霊が帰ってくる盂蘭盆会の時期に合わせて、民衆たちが先祖供養のために踊るようになり、それが日本各地の民謡や郷土芸能などと結びついて、現在のような盆踊りへと変化していきました。

日本三大盆踊りとしては、徳島県の阿波踊り、岐阜県の郡上踊り、秋田県の西馬音内の盆踊りが有名です。

お中元

古来、中国の道教では旧暦7月15日は「三元」のひとつ、「中元節」として祝います。

三元には上元節(旧暦正月15日)、中元節(旧暦7月15日)、下元節(旧暦10月15日)があり、中元節は神様の誕生日を祝うとともに、地獄の扉が開いて霊魂があの世から帰ってくる日でもあります。

中元節が日本に伝わると、仏教の「盂蘭盆会」と重なったことから、祖先の御霊を供養するための供物を、親類縁者や隣近所にもお配りする習慣ができました。

それが江戸時代以降、日頃お世話になっている人に贈り物をする「お中元」に変わりました。

大文字

大文字焼とは、8月16日のお盆明けに京都の夜空を彩る「五山の送り火」の一つで、再び浄土にお帰りになる御霊を送る伝統行事です。

大文字焼きとして知られる東山如意ヶ嶽の「大文字送り火」に点火されると、続いて松ケ崎に「妙・法」、西賀茂に「船形」、大北山に「左大文字」、嵯峨に「鳥居形」が灯ります。

これら五つの送り火は、すべて京都市登録無形民俗文化財に指定されています。

精霊流し・灯籠流し

「精霊流し(しょうろうながし)」「灯籠流し(とうろうながし)」は、お盆明けに死者の御霊を送るために、海辺や川辺から「精霊船(しょうりょうぶね)」や「灯籠(とうろう)」を流す送り火の一種です。

精霊流しは、長崎県をはじめとする九州地方の一部で行われる伝統行事です。初盆を迎えた遺族が、盆提灯や造花などで飾られた精霊船に新仏の御霊を乗せて、爆竹や鐘の音で盛大に「流し場」と呼ばれる終着点まで運びます。

灯籠流しは、京都府や広島県、宮城県などの全国各地でお盆明けに行われる伝統行事です。浄土にお戻りになる故人や先祖の御霊を送るため、海や川に灯籠を流します。

お盆のことは誰に聞けばいい?

お盆やお彼岸、一周忌・三回忌などの年忌法要など、葬儀終も故人や先祖を供養する行事は通年をとおして何度もあります。

お盆や法要について分からないことは、菩提寺や仏具店、葬儀を依頼した葬儀社に相談するとよいでしょう。

首都圏の葬儀に関する情報を発信するエンディングデータバンクの調査によれば、喪主を経験した7割以上の方が、「一番大変だったのは、葬儀後の各種手続きだった」と回答しています。

葬儀が終わってからも、葬祭補助金や年金の受給などの役所手続き、新盆法要や一周忌法要、お墓、遺品整理、香典返し等々、やるべきことは山積みです。

こうした遺族をサポートするために、専門の相談員が無料で、回数の制限なくアフターサポートをしてくれる葬儀社もあります。

葬儀社を選ぶときは費用や会館について調べても、アフターサポートについて確認する人は、まだまだ少ないようです。

まとめ

・「お盆」は一年に一度、その家のすべての先祖の御霊が家にお戻りになる仏教行事。
・お盆は、東京などの都市部は7月15日、全国的には8月15日、沖縄や奄美地方では旧暦7月15日に行われる。
・お盆の期間は13日(盆の入り)から16日(盆明け)までの4日間が基本。
・浄土真宗では、お盆に先祖の霊をお迎えする準備をしない。
・お盆のお墓参りは、参拝する前にお墓をきれいに掃除する。
・先祖をお迎えする「精霊棚(盆棚)」を、お盆の前日までに整えておく。
・お供えは「五供」を基本に、故人の好きだった家庭料理や郷土の味覚、旬の果物やお菓子などをお供えする。
・「新盆」は故人が亡くなって四十九日の忌明け後、初めて迎えるお盆のこと。
・葬儀社を選ぶときは、お盆やお彼岸、一周忌・三回忌といった年忌法要など、葬儀後も遺族をサポートするために、専門の相談員が無料で、回数の制限なくアフターサポートをしてくれる葬儀社がおすすめ。

よくある質問

Q.お盆とは何ですか?
A.お盆は一年に一度、亡くなった家族や先祖の御霊が家に帰ってくる大切な仏教行事です。
日本人にとっては、正月とならぶ一年の区切りであり、家族や親類縁者が顔を合わせることで、生まれ育った地縁血縁のつながりを再確認する機会でもあります。

Q.お盆はいつから、いつまでですか?
A.お盆の期間は13日(盆の入り)から16日(盆明け)までの4日間が基本ですが、地方によって異なります。

Q.お盆には何をしたらいいのですか?
A.ご先祖様がこの世にかえってくる行事なので、ご先祖様をおもてなしします。
お墓参りに行き先祖を送り迎えしたり、精霊棚を飾り、お供えをしたりするのが一般的です。

あわせて読みたい

私たちが大切な旅立ちを
お手伝いします。

ご葬儀への不安や疑問を解消するため、専門の相談員が24時間365日対応いたします。
残されたご家族が豊かに生きるために、私たちが精一杯お手伝いいたします。

  • 中西 実

  • 谷花 美穂

  • 有坂 立朗

  • 高野 孝徳

  • 平川 雅彦

  • 山本 衣理

  • 小野崎 敦

  • 植竹 祐公

  • 鳥本 拓

  • 古家 崇規

  • 吉岡 雄次

  • 能藤 有紗

  • 中村 元紀

  • 廣間 一生

資料請求・ご相談はこちらから

既に他の葬儀社で御遺体を搬送されたあとでもご依頼可能です。
大切な方との最期のお別れは、信頼できる葬儀社をお選びください。