家族葬にお坊さんを呼ぶときの人数と費用を解説
「家族葬でもお坊さんは呼ぶべきか?」と悩む方は少なくありません。
費用を抑えたい気持ちや、宗教儀式への関心の度合いによって判断が分かれるポイントです。
この記事では、家族葬におけるお坊さんの有無、人数、費用、お布施、呼ばない選択肢まで、実例と共にわかりやすく解説します。
結論から言えば、お坊さんを呼ぶかどうかに明確な決まりはなく、故人やご家族の意向を第一に考えることが重要です。
その上で、宗教儀礼としての意味や、呼ばなかった際に起こり得る注意点についても具体的にご紹介します。

家族葬でもお坊さんは呼ぶべき?
家族葬は自由な形式で行える葬儀として広まりましたが、「お坊さんを呼ぶべきかどうか」で悩む方は少なくありません。
この章では、実際の家族葬でのお坊さんの有無に関する判断基準や、儀式を行う意味、呼ばない場合の注意点などを具体的に解説します。
お坊さんは必須ではないが、呼ぶ人が多数派
家族葬において、お坊さんを呼ぶかどうかは遺族の自由です。
法律上の義務はなく、無宗教で行っても問題ありません。
とはいえ実際には、お坊さんを呼ぶ家族葬が全体の7〜8割を占めており、宗教的な儀式を通じて心の区切りをつけたいと考える方が多数を占めているのが現実です。
宗教儀式を通じて「けじめ」と「安心感」が生まれる
読経や戒名授与といった宗教的な流れがあることで、遺族の中には「やるべきことを果たせた」と感じ、精神的な整理や安堵感につながるという声が多くあります。
特に仏教では、読経によって故人の魂を成仏へ導くとされており、ご先祖や親族との関係を重視するご家庭では重要な役割を担います。
実際に呼んだケースと、呼ばなかったケースの違い
仏教徒の家族で菩提寺を持つ家庭では、通夜・告別式にお坊さんを招き、読経と戒名授与を丁寧に行いました。
その結果、「気持ちの整理ができた」「親族にも納得してもらえた」といった声がありました。
一方で、お坊さんを呼ばずに音楽やスライド上映で送ったご家族からは、「自由な雰囲気で故人らしく見送れた」と満足されたケースもあれば、「宗教的な区切りがないことで少し物足りなさを感じた」という声もあります。
どちらが良い・悪いではなく、ご家族の価値観や感じ方によって受け止め方は大きく異なります。
お坊さんを呼ぶかは「宗教・気持ち・関係性」で決めてよい
お坊さんを呼ぶかどうかに正解はありません。
大切なのは、故人がどのように送られたいと願っていたか、ご家族がどのように見送りたいと考えているかです。
また、親戚や地域との関係性も判断材料になります。
特に菩提寺がある場合は、後述するように必ず事前に相談する必要があります。
呼ばない選択をする場合でも、宗教儀礼を行わない理由や思いを、関係者にしっかりと伝えることがトラブル防止につながります。
お坊さんの人数は何人が適切か
家族葬は小規模な葬儀であるため、「お坊さんは何人必要なのか」「1人でいいのか」と疑問を持つ方も多いでしょう。
この章では、人数の目安と実際の運用、増やすケース、判断のポイントについて具体的に解説します。
基本は1人で十分。宗派による例外も
結論から言えば、家族葬であれば僧侶1人で十分です。
読経・戒名授与・導師としての進行など、ほとんどの儀式を1人で問題なく執り行えます。
特に20名以下の規模であれば、2人以上の僧侶を招く必要はほぼありません。
ただし、天台宗や真言宗など一部の宗派では、正式な進行として複数名の僧侶による儀式を原則とする場合があります。
その場合でも、家族葬として簡略化したい旨をお寺に相談すれば、内容を調整してもらえることがあります。
複数名を招くケースとその背景
親族が多い・格式を重んじたい・故人の希望があったなどの理由で、2〜3名の僧侶が対応する家族葬も一部に存在します。
また、菩提寺が大きな寺院である場合は、住職のほかに副住職や若手僧侶が同行することもあります。
ただし、何人の僧侶で来られるかは基本的にお寺側が決めるものであり、こちらから人数を指定することは一般的ではありません。
葬儀前の打ち合わせで「〇人で伺います」と連絡があるのが通常の流れです。
人数が増える場合は、お布施もその分増える可能性があるため、気になる場合は事前に確認・相談しておくと安心です。
人数を決める際のポイントと注意点
お坊さんの人数については、以下の点をふまえて判断・確認しましょう。
- 宗派の慣習や正式な作法があるかどうか
- 家族や故人の希望がどのような形式だったか
- 菩提寺や僧侶に人数を相談できるか
- 費用面で無理がないか
基本的には1名で問題ありませんが、宗派やお寺の考えによって変わる場合があるため、事前の確認が大切です。
迷う場合は、葬儀社を通してお寺に直接確認してもらうのが確実です。
菩提寺の有無で異なるお坊さんの手配方法と注意点
お坊さんを呼ぶと決めた場合、「菩提寺があるかどうか」で依頼方法や注意点が大きく変わります。
この章では、菩提寺がある場合・ない場合の対応方法をそれぞれ具体的に解説します。
無断でお坊さんを省略するとトラブルの原因に
菩提寺がある場合は、必ず事前に相談する必要があります。
菩提寺が遠方にあったとしても無断で別の僧侶を手配したり、お坊さんを呼ばずに家族葬を行ったりすると、納骨を断られる、永代供養を受けられないといったトラブルに発展する可能性があります。
特に先祖代々のお墓を管理してもらっている場合、菩提寺との信頼関係が今後の供養にも影響するため、家族葬であっても「菩提寺に確認する」ことは非常に重要です。
お墓・納骨との関係性を忘れずに
菩提寺の役割は葬儀だけではありません。
お墓の管理、法要の実施、納骨の手続きなど、葬儀後も長く関わる存在です。
一度の判断が、その後何十年と続く供養全体に影響することを理解し、家族だけで判断せず必ず住職に相談しましょう。
遠方にある場合の代替方法と交渉の進め方
菩提寺が遠方にあって葬儀に来てもらえないケースもあります。
その場合は、地元の葬儀社から紹介された僧侶に読経を依頼し、後日改めて本寺で法要を行うといった形式も可能です。
あくまで「代理としてお願いする」というスタンスで、菩提寺に事情を説明すれば、理解を得られることも多くあります。
事後報告ではなく、事前に丁寧に相談することで、関係を円満に保ちやすくなります。
菩提寺がない場合はどうする?僧侶手配の選択肢
菩提寺がない場合でも、葬儀でお坊さんに読経してもらうことは可能です。
主な方法は以下の3つです。
- 葬儀社を通じて僧侶を紹介してもらう(最も一般的。宗派や形式に応じて柔軟に対応)
- 僧侶派遣サービスを利用する(明瞭価格で依頼でき、インターネットでも手配可能)
- 知人や地域の寺院に直接相談する(信頼関係を築きやすい)
宗派が不明な場合は「読経だけお願いしたい」と伝えることも可能です。
依頼時には、費用・宗派・式の内容・所要時間などを事前に確認しておくと安心です。
お坊さんにかかる費用と相場

お坊さんに依頼するときに最も気になるのが「費用」です。
この章では、家族葬におけるお布施の相場と、戒名の有無やランク、読経の回数、依頼先による違いなど、具体的な費用の要素を整理して解説します。
お布施の相場は10万円〜30万円程度
家族葬でお坊さんに読経や戒名授与を依頼する場合、お布施の相場は10万円〜30万円程度が一般的です。
ただし、地域や宗派、寺院との関係性によって金額には幅があり、高額なケースでは50万円を超えることもあります。
費用の内容としては、以下のようなものが含まれます。
費用項目 | 内容 |
---|---|
お布施 | 読経や戒名授与に対する謝礼 |
戒名料 | 戒名のランクにより費用が変動(なし〜信士信女〜院号) |
お車代 | 寺院から会場までの交通費(5,000〜10,000円程度) |
御膳料 | 食事を辞退された場合にお渡しする謝礼(5,000〜10,000円程度) |
戒名のランクと宗派による違い
戒名を授けてもらう場合、ランクによって費用が大きく変動します。
以下は戒名の一例と目安金額です。
戒名の種類 | 呼称 | 費用の目安 |
---|---|---|
なし(俗名) | 浄土真宗など一部宗派では戒名不要 | 0円〜 |
信士・信女 | 一般的な戒名 | 5万〜20万円 |
居士・大姉 | 位の高い戒名 | 20万〜50万円 |
院号 | 格式の高い戒名 | 50万円以上のケースも |
戒名をつけるかどうか、どのランクにするかはご家族の希望で決められますが、寺院によっては指定がある場合もあるため、事前確認が必要です。
読経する日数や儀式の回数で費用は変わる
読経を依頼するタイミング(通夜・告別式・初七日など)が増えるほど、当然ながらお布施の総額も増加します。
- 通夜のみ:10万円前後
- 通夜+告別式:20万円前後
- 通夜+告別式+初七日:30万円以上になることも
家族葬の規模に応じて儀式を簡略化したい場合は、寺院にあらかじめ相談してみましょう。
ただし、どのタイミングに読経を行うかは、お寺側の考えに基づく場合が多いため、施主が自由に選べるとは限らないことにも注意が必要です。
菩提寺か、葬儀社経由かで費用は大きく異なる
お坊さんの手配方法によって、必要なお布施の目安は大きく異なります。
手配方法 | 費用の傾向 | 備考 |
---|---|---|
葬儀社や僧侶派遣サービス経由 | 10万円〜30万円前後(定額制が多い) | 事前に明確な金額が提示されるため、安心して依頼できる |
菩提寺に依頼 | 数万円〜100万円超まで幅広い | 「お気持ちで」と言われるが、実際には寺院の慣習や戒名の格によって大きく変動 |
特に菩提寺がある場合は、「お気持ちで」と言われるものの、戒名のランクや寺院の格式などにより、数十万円〜100万円を超えるケースも現実に存在します。
後から「こんなに必要だったのか」とならないよう、事前に住職に直接確認することが不可欠です。
一方、葬儀社を通じて紹介される僧侶や、僧侶派遣サービスでは、読経・戒名・お布施・お車代がセット価格で提示されることが多く、費用面の不安が少ないというメリットがあります。
お布施の渡し方とマナー

お布施は金額の多寡だけでなく、どのように包み、どのタイミングで渡すかも大切なマナーです。
家族葬は小規模で行われる分、マナーの知識がないまま当日を迎えてしまうことも少なくありません。
ここでは、お布施の包み方や渡し方の基本、注意点について詳しく解説します。
お布施の包み方と表書きのマナー
お布施は奉書紙や白無地の封筒に包むのが基本です。
市販の不祝儀袋(黒白の水引付き)は使わず、水引のない無地のものを選びましょう。
- 表書きには「お布施」と縦書きで記載
- 裏面の左下に施主の名前・住所を書くこともあります
- 新札は避け、使用感のあるお札を丁寧に用意する
表書きは宗派を問わず「お布施」で問題ありません。
どうしても分からない場合は、葬儀社に確認するのが確実です。
なお、お布施袋は葬儀社があらかじめ用意してくれるケースもあります。
葬儀のプラン内容や事前の確認時に「お布施袋も含まれていますか?」と尋ねておくと安心です。
渡すタイミングは「控室」や「法要前後」が基本
お布施を渡すタイミングは、読経が始まる前または終了後が基本です。
到着してすぐや受付など人目のある場所ではなく、控室や静かな場所で直接手渡しするのがマナーとされています。
渡す際は、封筒を袱紗(ふくさ)に包み、僧侶に向けて開いてから両手で丁寧に渡します。
「本日はお世話になります」「どうぞよろしくお願いいたします」など、感謝と敬意を込めた一言を添えるとよい印象になります。
お車代・御膳料は分けて用意する
通夜・告別式の両日を依頼した場合や、遠方から来られる僧侶には、お車代を別途包むのが一般的です。
また、食事をお出ししない場合には、御膳料(お膳料)も用意します。
- お車代:5,000〜10,000円程度
- 御膳料:5,000〜10,000円程度(会食を辞退された場合)
お布施と同じ封筒にまとめるのではなく、「お布施」「お車代」「御膳料」それぞれを別封筒に包み、表書きを記載しておきましょう。
これらを一つの袱紗にまとめ、渡す際にはそれぞれの用途を説明しながら丁寧に手渡すと、より丁寧な対応になります。
お坊さんがいない場合の対応方法
家族葬では、あえてお坊さんを呼ばずに見送るケースも増えています。
しかし、宗教者の関与がないことで不安やトラブルが生じるケースもあるため、事前の理解と準備が重要です。
この章では、お坊さんを呼ばない選択肢とその際に押さえておくべきポイントを解説します。
無宗教葬・自由葬として執り行う
お坊さんを呼ばない場合、「無宗教葬」または「自由葬」という形式で行うことになります。
これらは宗教儀式にとらわれず、故人らしい演出を中心とした葬儀です。
- 音楽の演奏やスライド上映によるお別れの時間
- 家族や親しい人による手紙朗読や花入れ
- 会食中心の和やかな見送り
形式に縛られず、個人や家族の意向を最大限に反映できる点が特長です。
一方で、宗教的な「区切り」がなく、心の整理がつきづらいと感じる方もいるため、家族間でよく話し合って進めることが大切です。
菩提寺がある場合は、無宗教葬は慎重に
菩提寺との関係がある場合、無宗教での葬儀は後のトラブルの原因となる可能性があります。
たとえば、戒名をもらわずに俗名で埋葬したことで、納骨を拒否されたり、墓地の使用権に影響が出るといった事例もあります。
そのため、菩提寺がある方は、無宗教で行いたい場合でも必ず事前に相談しておく必要があります。
読経がない代わりにできること
お坊さんを呼ばない場合でも、「ただ火葬するだけ」ではなく、気持ちを込めた見送りの演出を取り入れることができます。
- お別れの時間をゆっくり確保する
- 故人の写真や映像でこれまでの人生を振り返る
- 家族で一言ずつ言葉をかけるセレモニーを設ける
無宗教葬には決まった進行がないため、葬儀社と相談しながら自由にプログラムを設計することが可能です。
「後悔のない見送りにしたいが、宗教にはこだわらない」という方には、柔軟に対応できる良い選択肢と言えるでしょう。
お坊さんの手配方法
家族葬でお坊さんを呼ぶと決めた場合、「どこに頼めばいいのか」「どう進めればよいか」が気になる方も多いでしょう。
この章では、菩提寺がある場合・ない場合のそれぞれでの手配方法と、依頼時に確認しておくべきポイントを解説します。
菩提寺がある場合は、必ず最初に相談を
ご先祖代々のお墓を管理している菩提寺がある場合は、必ずその寺院に最初に相談しましょう。
勝手に別の僧侶を呼んだり、宗教儀式を行わなかった場合、納骨拒否や関係悪化などのトラブルになるケースがあります。
確認しておきたい主な内容は以下の通りです。
- 葬儀への来僧の可否(寺院の都合や日程)
- 読経の回数とタイミング(通夜・告別式・初七日など)
- 戒名の授与の有無とランク
- お布施の目安金額
お布施については「お気持ちで」と言われる場合が多いですが、目安を尋ねるのは失礼にはあたりません。
金額帯を明確に知りたい場合は、葬儀社に寺院へ代わりに確認してもらう方法もあります。
菩提寺がない場合は、紹介や派遣サービスを活用
菩提寺がない、もしくは一時的に僧侶を依頼したい場合には、以下のような方法でお坊さんを手配できます。
- 葬儀社を通じた紹介
家族葬を依頼する葬儀社に、僧侶の手配もまとめてお願いできます。あらかじめ料金が明示されているケースが多く安心です。 - 僧侶派遣サービスを利用
「お坊さん便」などの僧侶マッチングサービスを使えば、宗派や読経内容を選んで手配することができます。
いずれの方法でも、宗派の確認は非常に重要です。
後で納骨先の宗派と違っていた、ということにならないよう、家族や親族とも相談しておきましょう。
手配時に確認しておくべきポイント
お坊さんの手配後にトラブルにならないよう、以下の点は事前に確認しておくことをおすすめします。
確認項目 | チェック内容 |
---|---|
宗派 | 自分たちの先祖・菩提寺と同じ宗派かどうか |
読経の内容と回数 | 通夜・告別式・初七日のどこで行うか |
戒名の有無 | つけてもらうか、俗名にするか |
費用と内訳 | お布施に戒名料・お車代・御膳料が含まれているか |
服装や持ち物 | お布施袋や袱紗など、準備物の確認 |
また、お布施袋や袱紗などの準備物は、葬儀社が用意してくれることも多いので、手配の際に確認しておくと安心です。
お坊さんの手配方法
家族葬でお坊さんを呼ぶと決めた場合、「どこに頼めばいいのか」「どう進めればよいか」が気になる方も多いでしょう。
この章では、菩提寺がある場合・ない場合のそれぞれでの手配方法と、依頼時に確認しておくべきポイントを解説します。
菩提寺がある場合は、必ず最初に相談を
ご先祖代々のお墓を管理している菩提寺がある場合は、必ずその寺院に最初に相談しましょう。
勝手に別の僧侶を呼んだり、宗教儀式を行わなかった場合、納骨拒否や関係悪化などのトラブルになるケースがあります。
確認しておきたい主な内容は以下の通りです。
- 葬儀への来僧の可否(寺院の都合や日程)
- 読経の回数とタイミング(通夜・告別式・初七日など)
- 戒名の授与の有無とランク
- お布施の目安金額
お布施については「お気持ちで」と言われる場合が多いですが、目安を尋ねるのは失礼にはあたりません。
金額帯を明確に知りたい場合は、葬儀社に寺院へ代わりに確認してもらう方法もあります。
菩提寺がない場合は、紹介や派遣サービスを活用
菩提寺がない、もしくは一時的に僧侶を依頼したい場合には、以下のような方法でお坊さんを手配できます。
- 葬儀社を通じた紹介
家族葬を依頼する葬儀社に、僧侶の手配もまとめてお願いできます。あらかじめ料金が明示されているケースが多く安心です。 - 僧侶派遣サービスを利用
「お坊さん便」などの僧侶マッチングサービスを使えば、宗派や読経内容を選んで手配することができます。
いずれの方法でも、宗派の確認は非常に重要です。
後で納骨先の宗派と違っていた、ということにならないよう、家族や親族とも相談しておきましょう。
手配時に確認しておくべきポイント
お坊さんの手配後にトラブルにならないよう、以下の点は事前に確認しておくことをおすすめします。
確認項目 | チェック内容 |
---|---|
宗派 | 自分たちの先祖・菩提寺と同じ宗派かどうか |
読経の内容と回数 | 通夜・告別式・初七日のどこで行うか |
戒名の有無 | つけてもらうか、俗名にするか |
費用と内訳 | お布施に戒名料・お車代・御膳料が含まれているか |
服装や持ち物 | お布施袋や袱紗など、準備物の確認 |
また、お布施袋や袱紗などの準備物は、葬儀社が用意してくれることも多いので、手配の際に確認しておくと安心です。
よくある質問
家族葬ではお坊さんを必ず呼ばないといけませんか?
お坊さんの人数は自分たちで決められますか?
お布施はいくらが相場ですか?
浄土真宗では戒名はないのですか?
お坊さんの手配は自分でできますか?
家族葬とお坊さんのあり方を自分たちで選ぶ
家族葬は、故人と家族の思いを大切にできる自由度の高い葬儀です。
その中で「お坊さんを呼ぶかどうか」は、多くの方が迷うポイントでもあります。
菩提寺がある場合は、まず相談することが何より大切です。
関係性を尊重しないまま進めてしまうと、納骨や今後の付き合いに支障が出ることもあります。
一方、菩提寺がない場合や無宗教で行いたい場合でも、葬儀社や僧侶派遣サービスを活用することで、納得のいく形で送ることができます。
宗派や読経内容の希望を伝えやすいのも特徴です。
お布施については、相場が分かりづらい一方で、数万円〜100万円超と差が大きくなるケースもあります。
費用や宗教性に不安がある場合は、遠慮せずに確認・相談することで、安心感をもって準備が進められるはずです。
大切なのは、形式ではなく「故人らしさ」と「家族の納得感」。
お坊さんの有無も含め、後悔のない家族葬を実現するための一助となれば幸いです。

この記事の監修者
むすびす株式会社 代表取締役社長兼CEO 中川 貴之
大学卒業後、株式会社テイクアンドギヴ・ニーズの立ち上げに参画。2002年10月葬儀業界へ転進を図り、株式会社アーバンフューネスコーポレーション(現むすびす株式会社)を設立、代表取締役社長に就任。明海大学非常勤講師。講演・メディア出演多数。書籍出版