葬儀の写真撮影のマナーは? 遺影の準備や思い出コーナーの作り方を紹介
葬儀で写真を撮るのはマナー違反? 葬儀の画像をSNSにあげたら問題になる? 火葬場で写真撮影が禁止されている理由は? 遺影に使う写真を選ぶときのポイントは? 葬儀の写真もプロのカメラマンに依頼できる? 誰もがスマートフォンで簡単に写真や動画を撮影できる今だからこそ、知っておきたい葬儀写真のマナーと常識を解説します。

第1章 葬儀で写真を撮影するのはマナー違反?
現代ではスマートフォンの普及により、写真や動画を手軽に撮影し、SNSに投稿する方が増えました。
しかし、葬儀のような厳粛な場での撮影には「マナー違反ではないか」と不安を覚える人も多いようです。
ここでは、葬儀での写真撮影が本当にマナー違反なのかどうか、具体的なルールやマナーとあわせて解説します。
葬儀での写真撮影はマナー違反ではない
通夜、葬儀中・告別式の様子や親族の集合写真など、葬儀で写真や動画を撮影すること自体はマナー違反ではありません。
ただし、撮影をする際は遺族の許可を得ることが何より重要です。
斎場・葬儀場のなかには写真撮影を禁止している施設もあるため、事前に必ず確認しましょう。
さらに、遺族の許可なくSNSなどに写真を掲載するのはマナー違反となります。
火葬場や収骨室での撮影は禁止
火葬場(火葬炉前)や収骨室での写真撮影は、基本的に禁止されています。
火葬場はさまざまな人が利用する公共の施設です。
プライバシー保護の観点や社会常識の面からも、ここでの撮影はやめましょう。
・葬儀場が写真撮影を許可している場合
・遺族から記録係を頼まれた場合
・宗教者が許可しない場合
・写真を嫌う参列者がいる場合
・僧侶の読経中は撮影
・参列者が焼香している姿
・祭壇に背を向けての撮影
・火葬場(火葬炉前)、収骨室の写真撮影
第2章【喪主・遺族向け】葬儀における写真撮影の3つの心得

葬儀の写真撮影を禁止するマナーやしきたりは特にありません。
ただし、大切な人との最後のお別れを写真に残す際には、喪主や遺族にも意識すべき注意点があります。
主催者としての立場を踏まえ、参列者や宗教者への失礼がないように気を配ることが大切です。
喪主は葬儀の主催者として、遺族と親族の意見をまとめ、宗教者や参列者に対しても配慮しなくてはいけません。
撮影が原因で葬儀の進行に支障が出たり、参列者が不快に感じたりしないよう、事前に撮影マナーを周知させることを心がけましょう。
写真撮影の可否を決めておく
写真撮影を許可するかどうかは、喪主と遺族が話し合って事前に方針を決めておくのがポイントです。
・故人との最後のお別れの思い出を残したい
・久しぶりに再会する親戚をスナップ写真に納めたい
といった希望がある場合は、葬儀の進行を妨げない範囲で撮影しましょう。
写真撮影するタイミングを伝える
最近は多くの参列者がスマートフォンを所持しており、好きなタイミングで写真を撮ることが可能です。
しかし、厳粛な葬儀の場で多くの人が自由に撮影すると、周りが落ち着かない雰囲気になりかねません。
・親族や故人と親しい方に撮影をお願いして、ほかの参列者は葬儀に集中できるようにする
・撮影してほしいタイミングや場面がある場合は、あらかじめ関係者に共有しておく
こうした対策をとると、スムーズに進行できます。葬儀社によってはセレモニースタッフが写真を撮影してくれるサービスもあるので、相談してみるとよいでしょう。
シャッター音やフラッシュを消すように案内する
葬儀は静かに故人とお別れをする時間です。
式中はカメラやスマートフォンのフラッシュ機能をオフにし、シャッター音にも注意を促しましょう。
・ミラーレスカメラは比較的シャッター音が小さい
・スマートフォンは盗撮防止のため完全に音を消せない機種が多い
会場スタッフが、**「写真撮影はこのタイミングでお願いします」**とアナウンスするなど、周囲の理解を得ながら撮影するのが理想です。
第3章 葬儀の記録をプロのカメラマンに依頼するという選択
葬儀の写真撮影は、親族や親しい知人にお願いすることも多いですが、依頼される側も故人を偲びに参列しているので、撮影を優先してしまうと葬儀に集中できないことがあります。
「大切な人とのお別れをきちんと記録しておきたい」という思いがある場合は、プロのカメラマンに依頼するのも一つの方法です。
写真撮影をプロに依頼するのは、こんな人におすすめ
- クオリティーの高い写真・動画で残したい
- 参列者全員が葬儀に集中し、撮影の負担を気にしなくていいようにしたい
- 仕上がり後は多くの人とデータを共有できるようにしたい
結婚式などと同様、葬儀も一生に一度のお別れの場です。
プロに任せることで、式のタイミングや参列者の表情などを逃さず、高品質な写真や動画に仕上げることができます。
完成したデータをダウンロードサイトから受け取れるサービスも多く、遠方の親戚や友人とも手軽に共有可能です。
また、専属カメラマンが所属している葬儀社であれば、外部に個別に発注するより割安になるメリットもあります。
第4章 祭壇に飾る遺影写真を選ぶポイント

葬儀に遺影写真を飾る慣習は、昭和初期からすでにありました。遺影は通夜と葬儀だけでなく、葬儀後も仏壇などに飾るため、見るたびに故人を偲べる写真を選ぶことが重要です。
遺影写真は葬儀社が準備しますが、通夜開始前までに額装を終える必要があるため、打ち合わせ前までに候補写真を用意しておくとスムーズです。
故人の人柄が偲ばれる写真を選ぶ
遺影写真は故人と親交のあった方々が、最後のお別れをするときに向き合うものです。葬儀後も仏壇に飾ることを考え、故人の表情や人柄が伝わる写真を選びましょう。
- なるべく最近撮影したもの
- 表情のよい写真
- 生前に本人が「これを使いたい」と言っていた写真がある場合はそれを優先
正面を向いている写真を選ぶ
一般的には、参列者が焼香するときに視線が合いやすいよう、正面を向いた写真がよいとされています。ただし、最近は日常の自然な表情を使うケースも増えています。
- 背景や服装は問わず、必要な部分のみを加工
- 夫婦や家族のスナップ写真から、故人だけを切り抜くことも可能
- アルバムのプリント写真だけでなく、スマートフォンやデジカメのデジタルデータでもOK
ピントや解像度に問題がない写真を選ぶ
遺影に使う写真は引き伸ばすため、ピントがしっかり合っている写真を選びましょう。
デジタル写真の場合、200万画素以上が目安です。
古いプリント写真や低解像度のデータも、写真編集ソフトである程度きれいに仕上げられますが、ピントが甘いものは違和感が残りやすいので、担当の葬儀社と相談しながら選ぶことをおすすめします。
祭壇用と焼香台用の2サイズで使える写真を選ぶ
遺影写真は通夜や葬儀の祭壇に飾る大きなサイズと、焼香台や仏壇に飾る小さめのサイズがあります。
どちらか一方のサイズを選ぶこともできますが、飾る用途に応じて 2 枚の写真をサイズ違いで遺影にすることもできます。
四つ切りサイズ 縦305mm × 横254mm
小キャビネサイズ 縦165mm × 横120mm
2Lサイズ 縦178mm × 横127mm
第5章 葬儀会場に思い出の写真を飾るには?

各葬儀社では、遺影写真のほかにも家族のスナップ写真やスマートフォン動画などを活かした多彩なプランを提供しています。
なかでも故人の人柄や家族の歩みを振り返ることができる「思い出コーナー」は、多くの遺族から選ばれているサービスです。
アルバムやデジタルカメラのSDカード、スマートフォンに残された写真の中から、故人の自然な日常の表情、夫婦や家族の記念日、旅行の思い出、子供や孫たちとのふれあい、愛用した品々などを展示することで、故人の人生を振り返る空間を創り上げます。
「メモリアルスクリーン祭壇」は、お葬式のむすびすが世に送り出した“世界にひとつだけのフューネラルディスプレイ”です。
故人のために遺族が選んだ写真を、むすびすのエンディングプランナーが遺族の要望に合わせて、式場の間口や生花装飾と組み合わせてオリジナルの空間を創り上げる人気のサービスです。
お葬式のむすびすでは、故人の思い出を動画で振り返ることができる映像制作サービス「Life Gallery ~ヒトモノガタリ~®」や、プロの映像担当が通夜式~葬儀・告別式(出棺まで)を撮影・編集する「葬儀ダイジェスト」のサービスも行っています。

■お葬式のむすびすの多彩なオプション|思い出コーナーの詳細はこちら
■お葬式のむすびすの多彩なオプション|メモリアルスクリーン祭壇の詳細はこちら
■お葬式のむすびすの多彩なオプション|Life Gallery「ヒトモノガタリ」の詳細はこちら
遺影写真、思い出コーナー、メモリアルスクリーン、Life Gallery、 葬儀の写真撮影についてのお問い合わせは、お葬式のむすびすまで

故人とのお別れの場にふさわしい写真や動画を準備することで、大切な人の生きた証を心に刻む空間から送りだすことができます。
しかし、いざその場になってみるとご葬儀の準備であわただしいご家族が、何百枚もある写真の中からその人らしい1枚を選ぶのは想像以上に難しいことです。
お葬式のむすびすは、ご遺族様が“どのように送りたいか”を自社社員のエンディングプランナーがお伺いして、ご葬儀に最適な遺影写真、思い出コーナーづくりのご提案をいたします。
その人らしい旅立ちを演出する「メモリアルスクリーン祭壇」は、故人様の思い出のお写真から世界にひとつだけのお別れの空間を創り上げる人気のサービスです。
大切な人の思い出を動画で振り返ることができる映像制作サービス「Life Gallery ~ヒトモノガタリ~®」をはじめ、プロの映像担当が通夜式から告別式(出棺まで)を撮影・編集する「葬儀ダイジェスト」もご好評いただいております。
お葬式のむすびすはご遺族様のご要望をしっかりお伺いして、その人らしいご葬儀に本当に必要なものだけを厳選したサービスをご提案いたします。
お急ぎの場合、ちょっと質問したいとき、ご葬儀後の困りごとについても、土日祝日・深夜早朝・24時間365日・専門相談員が無料で対応いたします。
ご葬儀に関するあらゆる心配ごとに専門の相談員が丁寧にアドバイスします。いつでもお気軽にお電話ください。
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