無料相談
センター

6月14日土曜日
22:50 pm

ただいま対応中です

相談員 : 鳥本 拓

葬儀における流れを解説(はじめての方へ)

マナー・流れ

葬儀の流れは、通夜・葬儀・告別式・火葬の順で進むのが一般的です。喪主や親族として初めて関わる方にとっては、手順や所要時間がわからず不安に感じる場面も多いはず。本記事では、各工程の流れや役割ごとの動きを時系列でわかりやすく解説します。 家族葬であっても基本的な流れは変わりません。一日で行うか二日で行うかという違いがあるだけで、本記事の内容はそのまま活用いただけます。

葬儀全体の流れ|初めての基礎知識

葬儀は「訃報→搬送・安置→打合せ→通夜→葬儀・告別式→火葬→法要」という7ステップが基本です。流れを事前に知っておけば、いざという時に慌てず対応できます。

亡くなってから葬儀までは、通常2〜5日ほどで進行します。その間に多くの決定・手配が必要になるため、事前に概要を理解しておくことが安心につながります。

例えば、親族が亡くなってから当日に葬儀社を探し、通夜・葬儀を急ぎで準備するとしても、病院へのお迎え・自宅や安置所への搬送・日程決定・宗教者の手配・会場予約など、10以上の工程があります。

まずは全体の流れを把握し、次に各工程の詳細を順に理解することで、不安を最小限に抑えた準備が可能になります。


ご葬儀の流れ

訃報後の主な流れとスケジュール感

訃報から火葬までの所要期間は平均2~5日。最短2日で終わるケースもあれば、友引や会場混雑で1週間かかることもあります。

宗教者の都合、会場の空き状況、火葬場の予約状況などに左右されるため、一概には決められません。特に都市部では火葬場の混雑が日程決定の鍵となります。

たとえば月曜に亡くなった場合、火曜に打ち合わせを行い、水曜が友引(避ける場合あり)、木曜に通夜、金曜に葬儀・火葬と続くのが一般的なスケジュールです。

まずは葬儀社に連絡し、プロの助言を得ながら、関係者の都合や式場の空き状況をもとに現実的な日程を組むのが現代葬儀のセオリーです。

スケジュール早見表(例:亡くなった日が月曜日)

日付 予定 備考
月曜 ご逝去・搬送・安置 夜間対応の葬儀社も多い
火曜 打ち合わせ・関係者連絡 日程・形式決定、会場予約など
水曜 (友引) 火葬場や宗教者の都合により調整
木曜 通夜 18〜19時開始が多い
金曜 葬儀・告別式・火葬・初七日法要 午前中開始。告別式後、収骨のあとに僧侶による読経+会食(精進落とし)
土曜 特に行事なし ※本来の翌日以降に初七日だが、告別式の際に済ませている場合が大半

葬儀の日程はどう決まる?友引との関係性

葬儀は「宗教者の予定」「火葬場・会場の空き」「友引を避ける風習」の3要素で日程が決まります。特に火葬場の予約が最優先です。

多くの地域で「友引=友を引く」として葬儀を避ける風習が根強く残っています。火葬場も休業することが多いため、友引が日程調整のハードルになるのです。

東京23区の多くの火葬場では友引は休業です。たとえば月曜が友引の場合、葬儀は火曜以降にずれ込みます。一方、都市部以外では火葬場が稼働している地域もあります。

「友引=必ず避けなければならない」わけではありませんが、参列者の感情や地域の風習を考慮し、火葬場と宗教者の都合を見ながら日程を決めるのが一般的です。

六曜と葬儀の可否

六曜 葬儀への影響 備考
友引 基本的に避ける 火葬場が休業していることが多い
仏滅 問題なし(むしろ好まれる) 「仏に滅ぶ」で縁起が良くないと誤解されがち
大安 縁起良しとされ問題なし 予定が集中しやすい
赤口・先勝・先負 特に問題なし 時間帯による配慮が必要な地域も

初七日法要は本来、亡くなってから7日目に行うものですが、現代では葬儀・火葬と同じ日に「繰り上げて」行うのが一般的です。僧侶の読経と焼香のあと、親族による精進落としの席で一連の儀式を締めくくる形式が主流となっています。

通夜の流れ|前日夜に行われる儀式

通夜の流れ

通夜式は葬儀の前日に、ご遺族・ご親族をはじめ、生前ご縁のあった方々と最後の一夜を過ごす儀式です。通常18時頃から開始され、1時間〜1時間半ほどで進行します。

本来、通夜は故人の霊に寄り添い夜を徹して過ごす儀式でしたが、現代では生活スタイルに合わせて「半通夜」が主流となり、夕方以降に行われるようになりました。 参列者の多くが仕事帰りなどに参加できる時間帯に設定されるのが一般的です。

通夜は18時〜19時の間に開始し、僧侶による読経(約30分)、焼香(約15〜30分)、喪主挨拶(5分程度)といった進行を経て終了します。通夜振る舞いを行う場合は、そこからさらに30〜60分ほど会食の時間が設けられることもあります。

通夜の基本は「夕方に始まり、儀式は1時間前後」。この工程を理解しておけば、参列の準備や時間配分がしやすくなります。

通夜の時間帯と所要時間

通夜の開始時刻は18時〜19時が一般的で、儀式全体の所要時間はおよそ1時間〜1時間半が標準です。

参列者が仕事帰りなどでも立ち寄れるよう、夕方以降の時間帯が設定されることが多く、また読経や焼香を中心とした儀式であるため、比較的コンパクトな時間設計になっています。

開始時間 内容 補足
15:00 ご自宅または斎場にてご納棺の儀 火葬場が休業していることが多い
16:30 斎場ご到着・準備 「仏に滅ぶ」で縁起が良くないと誤解されがち
17:00 受付開始・一般ご会葬者ご到着 参列者はこの時間を目安に到着
17:15 司式者様(ご僧侶など)ご到着 特になし
17:40 斎場内ご着席 特になし
18:00 通夜式開式 僧侶の読経が始まる(約30分)
18:15 焼香開始 参列者が順に焼香
18:50 通夜式閉式(喪主挨拶) 感謝と案内を述べる(約5分)
19:00 通夜振る舞い 軽食による会食(省略される場合あり)
20:00 終了・解散(故人様と面会も) 状況に応じて柔軟に対応

通夜は「仕事終わりの参加を前提とした夕方開催」で、「儀式は1時間前後、通夜振る舞いを含めても2時間以内」で終了するのが現在の標準的なスタイルです。

進行の流れ(読経・焼香・通夜振る舞いなど)

通夜の基本的な進行は「読経→焼香→喪主挨拶→通夜振る舞い」の順で行われます。宗派や地域によって細かい違いはありますが、全国的にこの形式が一般的です。

この進行順は、故人を供養し、参列者にお別れの機会を与え、最後に感謝を伝えるという一連の意義に基づいています。また、通夜振る舞いはもともと“精進料理で霊を慰める”という意味合いを持っていましたが、現代では「参列者へのお礼」の要素が強くなっています。

  • 読経(約30分):僧侶によるお経が唱えられ、仏教的な供養が行われる
  • 焼香(15〜30分):参列者が席順に従って順次焼香
  • 喪主挨拶(5分程度):遺族を代表して参列者へ感謝の言葉を述べる
  • 通夜振る舞い(30〜60分):近親者や一部参列者を対象に、軽食や飲み物で接待することがある(近年は感染症対策等で省略も増加)

通夜は単なる儀式ではなく、故人を偲び、人と人とがつながる場です。時間・形式・対応の基本を押さえておくことで、落ち着いて参加・対応ができるようになります。

通夜における喪主・親族・参列者の動き

通夜では、喪主・親族・参列者のそれぞれが果たすべき役割があります。それを理解して行動することで、式全体が円滑に進行します。 葬儀の場は礼節と秩序が重んじられる場です。主催者側(喪主・親族)は運営と対応の中心に立ち、参列者は故人と遺族に敬意を示す行動が求められます。
立場 主な役割・行動 注意点
喪主 開式前の打合せ、式後の挨拶、通夜振る舞いの案内 表情や姿勢にも配慮
親族 受付・案内・焼香の誘導・返礼品の管理など 葬儀社との連携が重要
参列者 開式前に到着→受付→焼香→挨拶→(通夜振る舞い) 黙礼・私語を慎み、スマホ使用は控える

葬儀・告別式の流れ|故人を送る正式な儀式

葬儀・告別式は、通夜の翌日に行われる故人を正式に見送る儀式であり、読経・焼香・弔辞・会葬者のお別れなどが順に進行します。所要時間は全体で約1.5〜2時間が一般的です。

通夜が「遺族と親しい人が故人と静かに向き合う場」だとすれば、葬儀・告別式は「公的なお別れの場」であり、宗教的儀式と社会的な儀礼が合わさった重要な時間です。

仏式では僧侶による読経、焼香、弔辞の奉読、遺族代表の挨拶、そして出棺・火葬場への出発という流れが一般的です。一般参列者は告別式の途中で退席することも多く、遺族・親族が最後まで立ち会います。

葬儀・告別式は、形式や宗教を超えて「故人を社会的に送り出す場」です。進行の内容や関係者の動きをあらかじめ知っておくことで、心を込めた対応ができるようになります。

葬儀と告別式の違いと意味

葬儀は宗教的な儀式、告別式は社会的なお別れの場という性格を持ち、形式上は分かれていても、現代では一体で行われることがほとんどです。

葬儀は僧侶による読経などを中心とした宗教儀礼であり、亡くなった方の冥福を祈る場。告別式は、参列者が故人に最後のお別れを伝える場であり、弔辞・焼香・献花などが行われます。

仏式では、読経・焼香までが「葬儀」にあたり、弔辞・喪主挨拶・出棺前の別れの時間が「告別式」に該当します。ただし、式次第上は切れ目なく行われるため、両者を明確に区切らないのが一般的です。

名称や意味には違いがありますが、現代の葬送では「葬儀・告別式」として一続きで実施されます。違いを理解しておくと、式の進行や参列のマナーをより適切に判断できます。

式当日の進行スケジュールと所要時間

葬儀・告別式の進行は、平均して約1.5時間〜2時間。その後、出棺〜火葬場への移動を含めて、全体で半日程度を要します。

読経、焼香、弔辞、遺族挨拶など複数の工程があり、一定の厳粛さを保ちながらゆっくり進行されるため、短時間では済まない儀式です。また、火葬場までの移動や待機時間も考慮する必要があります。

開始時間 内容 所要時間
9:00 会場集合・受付開始 火葬場が休業していることが多い
9:30 開式(読経・焼香) 30分
10:10 弔辞・喪主挨拶 約20分
10:30 最後のお別れ(献花等)→出棺 約30分
11:00〜12:00 火葬場へ移動・火葬 約1時間
12:00〜13:00 収骨・初七日法要・精進落とし 約1時間

葬儀・告別式から火葬・収骨まで含めると、全体で約4〜5時間程度を見込むのが現実的です。移動や待機の時間も含めて、スケジュールには余裕を持つことが大切です。

喪主・親族・参列者の動きと注意点

式当日は、喪主・親族・参列者それぞれに役割と立ち居振る舞いのマナーがあります。立場ごとの違いを事前に把握することが、トラブルや不安の回避につながります。

葬儀は多くの人が集まる厳粛な儀式であり、混乱なく進行するためには、主催側(喪主・親族)の統率と、参列者の節度ある行動が欠かせません。

立場 主な役割・注意点
喪主 式の冒頭・終了時の挨拶、僧侶や会葬者への対応。緊張しやすいが、原稿準備で対応可。
親族 会場受付、参列者の案内、焼香順の把握など葬儀社との連携が求められる。
参列者 式開始15〜30分前に到着。焼香・献花は案内に従って。スマホの電源オフ・服装の配慮も必要。

葬儀・告別式における行動は「立場による役割の理解」が鍵です。何をすべきか、どうふるまうかを把握しておくことで、故人への敬意と遺族への配慮が自然と伝わります。

火葬の流れ|火葬場での儀式の実際

火葬の流れ

葬儀・告別式の終了後、遺族と一部の親族・関係者は火葬場へ移動し、火葬・収骨・初七日法要(繰上げ)・精進落としへと進みます。全体で約2〜3時間が目安です。

火葬は日本の葬儀において最も基本的な形式であり、儀式の締めくくりとして重要な時間を占めます。葬儀会場とは別の場所に移動するケースが多く、流れと所要時間を事前に理解しておくことが重要です。

葬儀式場で出棺した後、霊柩車で火葬場へ向かい、到着後に最後のお別れ(納めの儀)→火葬→収骨という順に進行。火葬の前後には僧侶による読経や、繰上げ初七日法要が行われることもあります。

火葬は「時間がかかる」「精神的な負担が大きい」工程です。場所・流れ・所要時間をあらかじめ把握しておくことで、余裕を持って対応できます。

火葬とは何をするのか?工程の全体像

火葬は、出棺→最後のお別れ→火葬→収骨という一連の流れで行われ、宗教儀礼とともに「肉体との別れ」を完了させる最終儀式です。

現代の日本では、法律により「死後24時間以内の火葬は禁止」と定められており、すべての葬儀は基本的に火葬を前提に組まれています。火葬は物理的な別れであると同時に、遺族にとって心の区切りにもなります。

    具体例(仏式火葬の流れ):

  1. 出棺(霊柩車へ棺を運ぶ)
  2. 火葬場到着 → 最後のお別れ(納めの儀/納棺時の花入れや読経)
  3. 火葬(約1〜2時間)
  4. 収骨(専用の骨壷に遺骨を収める)

火葬は「葬送儀礼の終点」であり、収骨をもって一連の別れの儀式が完結します。地域によって進行に差はありますが、基本的な工程は共通しています。

火葬場での流れとマナー|お別れ・収骨・精進落とし

火葬場では、最後のお別れ→火葬→収骨→精進落とし(または繰上げ初七日法要)という流れで進みます。静かで丁寧な振る舞いが求められる場です。

火葬場は、故人と完全に別れる場所であり、儀式の最も厳粛な場面です。悲しみが強くなる場でもあるため、マナーや順序をあらかじめ把握しておくことで、混乱や失礼を避けることができます。

項目 内容 注意点
最後のお別れ 棺に花を納める・読経など 故人の顔を見る最終機会。慌てず静かに
火葬 約1〜2時間 待合室で静かに待機。飲食が許可されている場合もある
収骨(拾骨) 遺骨を骨壷に納める 地域によって全骨収骨/部分収骨がある
精進落とし 会食・繰上げ初七日法要 僧侶による読経+会食が一般的

火葬場での時間は精神的にも身体的にも負担が大きいため、式場との距離や所要時間を事前に確認し、服装・持ち物・振る舞いに注意して臨むことが大切です。

火葬の所要時間と待機中の過ごし方

火葬の所要時間は約1時間〜1時間半が一般的で、その間は遺族・親族は火葬場の待合室で静かに過ごします。飲食が可能な場合もありますが、節度を保つことが大切です。

火葬炉の状況や遺体の状態(体格や棺の種類)によって時間は前後します。火葬場によっては設備の古さや混雑状況によって2時間以上かかるケースもあり、想定以上に待機時間が長引くこともあります。

火葬の所要時間 状況 備考
約60分 都心部の火葬場(最新設備) 混雑がなければ1時間前後
約90分〜120分 地方の火葬場/繁忙期 待ち時間込みで2時間超の場合も

待機中の過ごし方:

  • 控室で座って談話する/お茶や軽食が提供される施設もある
  • 故人の思い出を話す時間として過ごす方も多い
  • 大声での会話や飲酒、喫煙などは避ける

火葬の時間は事前に予測できないこともあります。長時間に備えて心構えを持ち、落ち着いて静かに過ごすことがマナーです。

よくある質問

遺族と親族、会葬者で葬儀にかかる時間は違う?

ご遺族やご親族は、お亡くなりになられた方へのお参りとご対面、祭壇や式場の仕上がりの確認、お通夜・葬儀を進めるうえでの打ち合わせなどを行う必要があるため、一般会葬者の受付開始の時間よりも1~2時間程度早く集合します。

葬儀を午後から執り行うことは可能?

斎場や火葬場のスケジュールが合えば可能です。但し、斎場は午後から予約しても一日分の費用がかかります。火葬場は午後4時以降の着棺に対応している施設は限られています。一般参列者の負担なども考慮して、葬儀・告別式は午前中から執り行うのが慣例です。

神道やキリスト教の葬儀にかかる時間は?

神式の「通夜祭」「神葬祭」、キリスト教カトリックの「通夜の祈り」「葬儀ミサ」、プロテスタントの「前夜祭」「葬送式」は2日間にわたって営まれます。葬儀の所要時間はおおよそ1時間30分程です。仏式の精進落としはありませんが、神式もキリスト教式も参列者をおもてなしする会食の席が設けられています。

神道やキリスト教の葬儀にかかる時間は?

神式の「通夜祭」「神葬祭」、キリスト教カトリックの「通夜の祈り」「葬儀ミサ」、プロテスタントの「前夜祭」「葬送式」は2日間にわたって営まれます。葬儀の所要時間はおおよそ1時間30分程です。仏式の精進落としはありませんが、神式もキリスト教式も参列者をおもてなしする会食の席が設けられています。

葬儀と初七日法要を一緒の時間に執り行うことは可能?

初七日はご逝去された日を含めて7日目に行う法要です。最近では遠方から参列されるご親族様のご都合を考慮して、ご葬儀の当日に初七日の法要を営まれるご家族も増えています。 初七日には、お通夜・告別式を終えて葬儀会場から火葬場へ移動し、故人様とお別れをした後、もう一度葬儀会場へ移動してから行う「戻り初七日」。お通夜・告別式に続いて行う「式中初七日」の2つがあります。

葬儀に参列する際の集合時間の目安は?

参列者は定刻の10分前には着席を心がけましょう。喪服やお香典などを前日のうちに準備し、家を出る時間は葬儀会場で受付を済ませる時間も考えながら、余裕をもって到着することが大切です。

葬儀の開式時間に間に合わない場合は?

故人様と最後のお別れである葬儀・告別式の遅刻は厳禁です。やむを得ない理由で葬儀の開式時間に遅れてしまった場合は、慌てて儀式の途中で入室せず、受付の方や葬儀社のスタッフに入室のタイミングを聞いて指示に従います。葬儀後に必ず喪主様とご家族に直接口頭で開式に遅れたことをお詫びしましょう。

深夜・早朝でも24時間365日対応

相談無料・通話料無料

QRコードを
読み取ると、
すぐに電話
できます

中川 貴之