家族葬の喪主は誰がつとめる?役割を解説

家族葬に関する情報

身内に不幸があったとき、家族葬であっても喪主を誰が務めるかを早い段階で決めておく必要があります
喪主は遺族を代表する立場であり、配偶者や子どもなど、故人との続柄によって務める人が変わります。
また、喪主に決まった後は、葬儀社との打ち合わせや参列者への対応など、葬儀の進行に関わる実務も担うことになります。
本記事では、家族葬における喪主の決め方と、喪主が担う具体的な役割について解説します。
あわせて、むすびすが手がけた家族葬の実績データから、実際に喪主を務めた人の傾向も紹介します。

家族葬の喪主は誰が務めるかは続柄の優先順位で決まる

家族葬における喪主は、故人との続柄によって優先順位が決まります。配偶者が存命であれば配偶者が務め、配偶者がいない場合や高齢で対応が難しい場合は子が務めるのが一般的な順序です。これは家族葬に限らず、一般葬でも共通する考え方です。

ただし、喪主を誰が務めるかについて法律上の明確な決まりはありません。故人が遺言で指名していた場合はその意向が優先されますが、指名がない場合は遺族間の話し合いで決めることになります。

血縁関係を基準にしつつも、最終的には実際に対応できる人が務めるという視点も必要です。配偶者や子が必ず喪主になるわけではなく、状況に応じて続柄の優先順位を調整する場面もあります。なお、家族葬について詳しく知りたい方は家族葬とは?費用・流れ・参列者の範囲・選び方 もあわせて確認してください。

配偶者・子が優先して務める

家族葬の喪主は、配偶者または子が務めるケースが大半を占めます。配偶者は故人と最も近い関係にあり、葬儀全体の意思決定を担う立場として適しているためです。配偶者がいない場合や対応が難しい場合は、子が喪主を引き継ぎます。

むすびすが2020年から2025年に手がけた家族葬8,649件(東京・神奈川・埼玉・千葉)の実績データでも、この傾向が表れています。

子が喪主を務めたケースが最も多く、続いて妻、夫の順となっています。配偶者が務めたケースを合わせても、子が喪主を務めたケースの方が多い結果となりました。これは、故人が高齢で配偶者が先に他界している場合や、配偶者自身も高齢で喪主の対応が難しい場合に、子が引き継ぐケースが多いことを示していると考えられます。

配偶者が高齢の場合は親族が務める

配偶者が高齢で喪主の対応が難しい場合は、子や他の親族が喪主を務めます。打ち合わせの移動や手続きへの立会いなど、喪主には体力を要する場面が多いため、高齢の配偶者がすべてを担うのは負担が大きくなります。

このような場合、配偶者を施主として立てたうえで、子が喪主として実務を担う形を取ることもあります。喪主と施主を分けることで、それぞれの負担を軽減できます。

誰が喪主を引き継ぐかは、子が複数いる場合は長男や長女が務めることが多いですが、これも慣例であり絶対的な決まりではありません。遺族の状況に応じて、対応しやすい人が務めれば問題ありません。

身寄りが少ない場合は遠縁の親族や知人が務める

配偶者や子がいない、または身寄りが少ない場合は、遠縁の親族や故人と親しかった知人が喪主を務めることもあります。喪主は血縁関係が必須というわけではなく、遺族を代表して葬儀を進められる人であれば務めることが可能です。

この場合、葬儀社との打ち合わせや手続きを進める代表者が必要になるため、誰が窓口になるかを早い段階で決めておくことが重要です。

身寄りが少ないケースでは、喪主を務める人がそのまま施主も兼ねることが多くなります。費用面の負担も含めて、事前に役割分担を確認しておくと、葬儀当日の対応がスムーズになります。

家族葬の喪主は遺族の代表として葬儀の実務対応を担う

家族葬の喪主は、遺族を代表する立場として、葬儀全体の進行に関わる実務を担います。葬儀社との打ち合わせから参列者への対応、火葬や行政手続きへの立会いまで、対応する範囲は多岐にわたります。

これらの実務は喪主一人で完結させるものではなく、家族や葬儀社と連携しながら進めるのが基本です。喪主の役目は、葬儀全体を把握し、各方面との窓口として意思決定を行うことにあります。

具体的にどのような実務を担うのか、場面ごとに確認していきます。

葬儀社との打ち合わせは喪主が中心となって進める

葬儀社との打ち合わせは、喪主が中心となって進めます。葬儀の日程や式の形式、祭壇や返礼品の有無など、葬儀社からの確認事項に対して、遺族の意向をまとめて伝える役目を担うためです。

打ち合わせでは、葬儀費用の見積もりも確認します。家族葬は参列者が限られる分、一般葬より項目が簡略化される場合もあるため、含まれる内容を一つずつ確認しておくことが必要です。

打ち合わせの内容は、後日他の家族や親族から問い合わせを受けることもあります。喪主が窓口として把握しておくことで、葬儀当日までのやり取りが滞りなく進みます。

参列者への挨拶は喪主が行う

参列者への挨拶は、喪主が行うのが一般的です。通夜や告別式の場面で、参列への感謝を伝え、故人との関わりについて触れる場が設けられます。

家族葬は参列者が身内に限られるため、一般葬に比べて挨拶の形式は簡略化される傾向があります。長い挨拶文を用意する必要はなく、感謝の気持ちが伝わる内容であれば十分です。

挨拶を行う場面は通夜・告別式・出棺前など複数あるため、葬儀社と事前に流れを確認し、どの場面で何を話すかを整理しておくと、当日に慌てずに対応できます。具体的な挨拶の文例を知りたい方は葬儀の挨拶はどうしたらいい?例文を交えながら解説もあわせて確認してください。

火葬や各種手続きには喪主が立ち会う

火葬や行政手続きには、喪主が立ち会います。火葬には自治体が発行する火葬許可証が必要で、死亡届の提出と合わせて進める手続きです。

死亡届の提出や火葬許可証の申請は葬儀社が代行する場合もありますが、最終的な確認や署名は喪主が担うことになります。手続きの種類によって必要書類や提出先が異なります。葬儀社と早い段階で確認しておくことが、当日の進行をスムーズにする鍵になります。

これらの手続きは、葬儀後の保険請求や年金の手続きなどで再度必要になる場面もあります。死亡届のコピーを取っておくなど、後の対応も見据えて準備しておくことが大切です。手続き全体の流れを詳しく知りたい方は葬儀における手続きを解説もあわせて確認してください。

なお、これらの実務は喪主一人で抱える必要はありません。受付対応は家族に任せられますし、葬儀社対応の窓口を分担することもできます。受付係の具体的な準備や当日の流れを知りたい方は家族葬における受付係のポイントを解説もあわせて確認してください。

よくある質問

家族葬で喪主を立てなくてもよいですか?
喪主を立てる法律上の義務はなく、家族葬でも喪主を置かずに進めること自体は可能です。ただし、むすびすが2020年から2025年に手がけた家族葬8,649件(東京・神奈川・埼玉・千葉)の実績では、すべてのケースで喪主が立てられています。葬儀社との打ち合わせや手続きの窓口となる代表者が必要になるため、喪主を立てない場合も、実務上の代表者は決めておくことをおすすめします。
喪主は妻が務めても問題ありませんか?
妻が喪主を務めることは問題ありません。むすびすの実績データでも、夫を亡くした妻が喪主を務めたケースは23.6%を占めており、配偶者が喪主を務める例として一定数あります。打ち合わせの移動や手続きへの対応で負担が大きい場合は、子や他の親族と分担する形も検討できます。
喪主と施主の違いは何ですか?
喪主は遺族を代表して葬儀の進行や対外対応を担う立場で、施主は主に葬儀費用を負担する立場を指します。一般的には同一人物が両方を兼ねますが、配偶者が高齢の場合などは、施主を配偶者、喪主を子が務めるというように役割を分けることもあります。
喪主は何をすればよいですか?
喪主は、葬儀社との打ち合わせ、参列者への挨拶、火葬や行政手続きへの立会いなど、葬儀全体に関わる実務を担います。これらは喪主一人で抱える必要はなく、受付対応や葬儀社対応の窓口は家族と分担することができます。
喪主の挨拶は長くする必要がありますか?
家族葬は参列者が身内に限られるため、一般葬に比べて挨拶は簡略化される傾向があります。長い挨拶文を用意する必要はなく、感謝の気持ちが伝わる内容であれば十分です。

深夜・早朝でも24時間365日対応

相談無料・通話料無料

QRコードを
読み取ると、
すぐに電話
できます

中川 貴之