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Funeral Episode

望郷 ~ふるさとを臨む~ご葬儀事例

  • ご葬儀の形式
    一日葬
  • 参列者数
    8名
  • 斎場
  • 式の費用
    100〜150万円
  • 宗教
    仏教
  • オプション
    • 花祭壇
    • 思い出コーナー
    • 棺
    • 返礼品

弊社へのお問い合わせは2019年。
故人様は90歳のお父様。
その奥様が自分では出来ないから、とご長男の奥様に資料請求を依頼されました。
当時はまだお元気だったお二人。
それから4年の歳月が流れ、この度、ご主人様がご逝去をされました。
喪主をお勤めになるのはご長男様。
お父様がお亡くなりになる間際まで、事前に取り寄せた葬儀の資料は、ほとんど見ておりませんでした。
そんな中での喪主という大役。
必然的に4年前の資料を手元に置き、どう送るかよりも「いくらかかるか」という
観点と、どういう段取りで進めるか、という判断基準しか持ち合わせておられないご様子で、幾度となく手元の資料を確認されておられました。

葬儀で最も大切なこと

全てのご身内を亡くされた方に共通しますが、ご葬儀で最も大切なこと。
それは、金額の多寡でも、スケジュールでも、儀礼でもありません。
全てはご家族がどのようにお見送りをされるか、ご家族が故人様を、故人様がご家族を、何を想い、誰を想い、お見送りをされるか、です。
その旨をお打合せ冒頭からご長男様にお伝えさせていただき、まずは故人であるお父様の人となりをお伺いさせていただきました。

望郷の念

山梨県は甲府市で5人兄弟の末っ子四男として故人様はお生まれになりました。
現役時代は旧国鉄の運転手をされており、自ら志願して中央線の東京~山梨間を運転されていたそうです。
そのため、故郷であるご実家には比較的頻繁にお帰りになられていたそうです。
それはなぜか。
故人様はご両親をとても大切に想われていたそうで、何をするでもなく、顔を見せに行くということで亡きご両親も大変お喜びになられていたとか。
そして、その気質は喪主であるご長男様にも受け継がれており、お父様に対するお話をされる節々から、父親を想うお気持ちが感じられました。
また、当初資料請求をされた喪主の奥様も、喪主様は故人様が40歳を過ぎた頃に出来たお子様だから可愛がられたんですよ、と捕捉をしてくれました。
そんな家族想いのお気持ちを、どのようにご葬儀の際に現すべきか、そんな考えをプランナーは巡らしていると、喪主様よりお言葉をありました。
「父は何よりも望郷の念が強かったと思います。」
そのお言葉から、例え死して肉体は姿かたちを変えようとも、その魂とお心は故郷へと還らせてあげたいですね、とお伝えすると深く同意をいただきました。
その事から、テーマを「望郷」とし、その願いと祈りでご葬儀をしましょう、とお伝えし、深くご理解いただきました。
お話の最後にご長男様より、「テーマが決まると、(葬儀の)イメージがつきますね。」と、晴れやかなお顔でお話いただきました。
その時にはもう、手元の資料は一切見ておられませんでした。

ふるさとへ還る

ご葬儀当日。
式場内の祭壇は故郷である甲府盆地の風景をメモリアルスクリーンにし、本当にご実家から盆地を見下ろすようにお飾りをしました。
そして、お打合せの際に喪主様にお願いし、当日ご実家からお見えになる従兄弟様にご実家の土をお持ちいただくようにお願いをしました。
そして最後のお別れの際、甲府の著名人である武田信玄公の言葉「人は城、人は石垣、人は堀」と併せまして、プランナーより土から生まれた人はやがて土に還る、故人様が間違いなくふるさとの大地を踏みしめられるように、と言葉を添えさせていただき、故郷の土をお棺の中に一緒に納めていただきました。
従兄弟様、喪主様の当日の表情から、その故人様の願いが皆様の想いとなり、きっと届いているものと感じる事が出来ました。

内容とお写真は、ご家族・会社様のご了承を得て掲載させていただいております。

この事例の担当エンディングプランナー

植竹 祐公

突然の大切な方のご逝去に、ほぼ全ての方は金額やスケジュールで「葬儀」というものを判断するしか無くなってしまいます。
しかし、それらは全てご家族の想いの上にしか成り立ちません。
語弊があるかも知れませんが、いかにその判断基準を正しい方向に持っていって差し上げるか、それが葬祭ディレクターと葬儀プランナーの違いであると思いお手伝いさせて頂きました。

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