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相談員 : 馬場 美月

Funeral Episode

天国での幸せを願って ご葬儀事例

93歳で旅立たれた故人様。
ご主人様を亡くされてから大腿骨を2度骨折されて、歩行が困難になったことから晩年は施設でお暮しでした。
施設では癒し系の楽しい性格から、ちょっとしたアイドル的な存在でした。
ご逝去後にそれを知ったご家族はとても驚かれたそうです。
「コロナ禍の面会制限でなかなか会うことは出来なかったけれど、やれることは全てやり尽くしました」と喪主を務めるご次女様はおっしゃいました。

器用で綺麗な母

埼玉県川越市で6人兄弟の3番目として生まれた故人様。
お父様は畑をしながら大工としても働いていたそうです。
尋常小学校に通いながら、苦しい家計を助けるために和裁・洋裁・編み物などを習得した故人様は、紳士服の仕立屋さんで裁縫師をしていたときに、ご主人様とお見合い結婚なさいました。
新婚時代は大田区の大森にお住まいでしたが、昭和29年頃に現在の川越に移られました。
「小さい頃はワンピースなどを作ってくれて、なおかつ料理も得意で、綺麗な母が自慢でした」とご次女様はおっしゃいます。

再会のための準備

故人様は万事ひかえめなご性格で、亭主関白のご主人様がテレビ見ている横で、黙って座っているタイプでしたが、ご夫婦仲はとても良く、ご主人様は亡くなるまで故人様のことを気遣われていたそうです。
最期はご家族に見守られながら眠るように旅立たれた故人様。ご家族は安らかに天国に行けたとお感じになられています。
天国でご主人様と再会するために施されたメイクをご覧になったご家族やご親族は、あらためて故人様の綺麗さについてのお話で盛り上がりました。
お別れは喪主様と施主様からカーディガンとお手紙、皆様でお写真をお手向けして、最後にご自宅のお庭に咲いている紫陽花をお花入れしていただきました。

内容とお写真は、ご家族・会社様のご了承を得て掲載させていただいております。

この事例の担当エンディングプランナー

平川 雅彦

ごく普通にみんなでご飯食べて、おしゃべりをする何気ない生活が一番好きだった故人様。
手先が器用で、ひかえめで、美しいお母様のことが自慢だったご家族。
コロナ禍でなかなか面会が叶わない状況でもあらゆる手を尽くし、最期は安らかに看取ることができたお母様を、お父様のもとに綺麗な姿で旅立たせてあげることを願われました。
喪主様には納棺師によるメイク、お花、ご遺影など大変喜んでいただきました。

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