Funeral Episode

最後まで人のために ご葬儀事例

  • ご葬儀の形式
    一般葬
  • 参列者数
    ご親族 14名/ご会葬者 150名
  • 斎場
  • 式の費用
    200万円以上〜
  • 宗教
    無宗教
  • オプション
    • 花祭壇
    • メモリアルスクリーン祭壇
    • 思い出コーナー
    • 映像制作
    • 料理
    • メイク・湯かん
    • 骨壷
    • 棺
    • 返礼品
お葬式の様子

53歳というあまりに早い旅立ちでしたが、「最後まで人のために生きた彼らしく送りたい」というご家族の願いから、宗教にとらわれない無宗教葬が選ばれました。
ロックを愛し、家族を愛し、多くを語らず誠実に生きた故人様。
その人生を音楽と仲間、そして思い出の品々に囲まれて振り返る、温かく自由なお別れの時間となりました。

ロックを愛した家族思いの人

故人様は静かで穏やかな少年時代を過ごされた後、県外の大学へ進学し、クラシックギターを合奏するサークルに所属されました。

仲間と音を重ねる時間が心から楽しく、そこで多くの友人に恵まれます。

そして、後輩として入部された現在の奥様へ熱心にアプローチされたことがきっかけでお付き合いが始まり、生涯を通じて互いを支え合うご夫婦となりました。

卒業後は技術職として勤め、家では仕事の話をほとんどしない寡黙で誠実な人柄のまま、子どもたちが生まれてからは一層穏やかな表情で家族に寄り添う父親としての顔を見せるようになります。

ロックとバイクを愛しつつ、家族との時間を何より大切にした、温かく優しい方でした。

故人らしさを映す無宗教葬

ご家族が最も大切にされたのは、「堅苦しくしたくない」「彼らしい空気の中で送りたい」という想いでした。

そのため訃報には平服での参列をお願いし、会場全体も宗教色のないシンプルで温かな空間に。

祭壇にはフジロックで楽しそうに佇む姿をメモリアルスクリーンで映し出し、会場にはクラシックギターとエレキギター、愛用のTシャツやリストバンド、フォトアルバム、仕事で使った社員証など、これまでの人生を物語る品々が並びました。

肩肘張らず、故人様の歩みそのものを感じられる、自由で温かなお別れの場がつくられていきました。

涙と笑顔が交わる、故人らしい旅立ち

面会式では、歴代フジロック出演アーティストの音楽が流れる中、会社の仲間や友人、ご近所の方々が次々と訪れ、ご家族と語り合いながら故人様の軌跡を辿りました。

平服で集う参列者の姿は、ご家族の願いそのままの、柔らかい雰囲気をつくり出しました。

お別れ式では、同期や後輩の方々から寄せられた弔辞に会場が深い涙につつまれる一方で、長男様は最後に「一言言います。バーカ」と普段の親子のやり取りを思い起こさせるように声をかけられました。

それは「お父さんなら笑うはず」という、ご家族だけが知る愛情のにじむ一言。

悲しみと共に、故人様らしいユーモアがそっと会場を包む瞬間でした。

出棺曲に選ばれたのは、故人様が愛した「Don’t Look Back in Anger」「振り返るのは怒りではなく、感謝と笑顔で。

そんな願いとともに、多くの仲間と家族に見守られての旅立ちとなりました。

内容とお写真は、ご家族・会社様のご了承を得て掲載させていただいております。

葬祭プランナー 平川 雅彦の写真

この事例の担当葬祭プランナーより一言

平川 雅彦

初めてお話を伺った際、「堅苦しくなく、彼のままで送りたい」という奥様の言葉が心に残りました。
削れそうな部分は一緒に見直しつつ、音楽や思い出の展示など、故人様らしさを形にする部分はしっかりと残す。
そのバランスを大切にご準備を進めてまいりました。
当日は多くの方がご家族に声をかけ、奥様のこれからを支えたいと願う気持ちが会場全体にあふれていました。
喪主様が「本当によいお葬式になって…」と涙ながらにお話しくださった姿を今も忘れません。
この時間が、ご家族が前を向いて歩まれるための力になっていればと願っております。

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故人様とご遺族様にとって、本当に必要なものを必要なだけ。
ご家族様のご事情や、故人様への想いから必要になるものを、基本セットに自由に組み合わせてお選びいただけます。