むすびすの CSR (社会への取り組み)

いのちが輝く社会は、
“いま”を精一杯生きる人から、生まれる。
私たちは、お葬式を通じて幸せの実現を目指します。

むすびすが向き合う"いのち"とは、最期の時間のことだけではありません。

誰かの幸せを願う気持ち、家族や地域とのあたたかなつながり、
そして、今日を一生懸命に生きようとするそれらすべてが「いのちの輝き」です。

良い葬儀は、その人がどんな日々を生き、どんな関係性を育んできたかによって形づくられます。

だから私たちは、弔いの枠を超えて、地域・家族・働く仲間・次世代に向けた活動を通じて
"幸せに生きられる社会づくり" を実践しています。

誰もが、だれかの幸せを願いながら、自分の人生をいきいきと歩んでいけるように。
むすびすは、葬儀社の枠を超えて、いのちが輝く社会の循環をこれからも広げていきます。

セクションの英字タイトル CSR

主な取り組み

  • 葬送文化の継承

    • 災害時の弔い支援東日本大震災

      「非常時も、命の尊厳を守り、
      安心を支えるインフラとして」

      災害時でも命の尊厳を守り、確かな安心を届けることは、葬儀社の社会的責務です。むすびすは、東日本大震災での支援経験を通じ、非常時でも途切れない弔いの体制づくりを続けています。

      東日本大震災では(当時アーバンフューネスとして)、宮城・石巻・気仙沼で支援活動に従事しました。棺の大量製作と配送、安置・納棺、遠隔地火葬場への搬送、身元不明者の荼毘や仮土葬を、地元葬儀社や自治体、業界団体と連携して実施。指示系統の混乱や燃料・車両不足の中でも、1体ずつ寝台車での搬送にこだわり、故人の尊厳を最優先しました。
      私たち葬儀社は、平時はもちろん災害時においても"最後のインフラ"として、人が亡くなってから弔われるまでを滞りなく、そして尊厳をもって見送られる――その社会に不可欠な基盤を守り続けます。

      被災した車や棺の用意をするスタッフの写真
    • 業界へ知見共有シンポジウム登壇

      「未来の葬送文化を見つめ、
      業界の健全な進化を支える」

      葬送文化の未来を見据え、業界の課題と向き合い続けることは、専門葬儀社としての使命です。むすびすはシンポジウムでの登壇を通じ、健全な競争と文化の継承を問い続けています。

      むすびすは、葬祭業界の健全な発展と文化の継承を目指し、代表・中川貴之を中心に、国内外の専門展示会やシンポジウムで継続的に発信を行っています。2013年以降、フューネラルビジネスフェアやエンディング産業展、フジサンケイグループ、日本経済新聞社主催のセミナーなどに毎年登壇。業界のオピニオンリーダーとして、数多くの関係者がむすびすの次の戦略に注目しています。
      中川は、行き過ぎた低価格競争が結果的にお客様の選択肢を奪い、葬儀文化そのものを衰退させることへの危機感を訴え続けてきました。ご家族、宗教者、葬儀社とその従業員、業界全体、そして日本の儀礼文化――そのすべてが幸せになる最適なバランスを探りながら、「安さ」ではなく「納得と信頼」で選ばれる葬儀のあり方を提言しています。これからも、葬儀を通じて心豊かな社会の実現に向け、発信と対話を続けてまいります。

      講義をする社長中川の写真
    • 教育活動大学講義 / 中学授業

      「いのちを学ぶ場を拓き、
      次世代が文化を受け継ぐ社会へ」

      学生や子どもたちが"いのち"や"送り方"を学ぶ機会を広げることは、未来の文化を守る基盤になります。むすびすは大学講義・中学校授業などを通じて、儀礼文化の継承に取り組んでいます。

      むすびすでは、「いのち」と「儀礼文化」を次世代へ伝える教育活動を続けています。代表・中川は2012年より明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部の非常勤講師として「ホスピタリティビジネス論Ⅳ(ライフデザイン)」を担当。ブライダルと葬儀という人生の節目を「セレモニー論」として学ぶ講義では、10年間で約370名の学生が受講しました。現場のプランナーや専門職も登壇し、儀礼文化の本質を実践的に伝えています。
      また近年は、社員が中学校で「今を、これからをどう生きるか」をテーマに講演を実施。SNSを通じた出会いから生まれた授業で、生徒たちが"死を通じて生を考える"きっかけをつくりました。葬儀社としてではなく、「いのちを輝かせる会社」として、未来世代が"生きることの尊さ"を感じられる学びの場を広げています。

      学生に講義をするスタッフの写真
  • 人と暮らしを支える

    • 地域共生イベント支援

      地域の人々と誠実に向き合い、
      “暮らしと弔い”をつなぐ存在として

      企業は地域社会の一員であり、ともに文化を育む存在です。むすびすは20年以上にわたり地域イベントに協賛し、地域住民とのつながりを大切にし続けています。

      むすびすの前身アーバンフューネスは、2002年に江戸川区で創業しました。結婚式場の跡地を葬儀場として引き継いだ当初は、「縁起が悪い」「不謹慎だ」といった厳しい声や不安を地域から受けました。20代だった中川は、徒歩で一軒一軒を訪ね、塩を撒かれることさえありましたが、丁寧な対話を積み重ねながら地域の人々と向き合い続けました。

      その経験から、むすびすが大切にしてきたのは、地域に“入り込む”のではなく、地域の暮らしの一部として役に立つ存在であることでした。夏祭りの設営協力や音響機材の提供、定期的な式場での音楽コンサートや終活・相続セミナーの開催、ペットの旅立ちの際のドライアイス無償提供など、日常の困りごとや“いざという時”を支える場として扉を開き続けています。

      かつての葬儀は、地域コミュニティが協力し合い、故人の人生や人柄をみんなで共有する「共同の営み」でした。現代ではそのつながりが薄れつつありますが、むすびすは地域のコミュニティが本来担っていた“支え合いの機能”を現代に合わせて再構築することを使命としています。

      創業から20年以上。今では地域の方々に名前で呼んでいただける存在へと変わりました。
      むすびすはこれからも、地域の日常と“最期の時間”をつなぎ、暮らしのそばにある企業であり続けます。

      地域のお祭りに参加するスタッフの写真
    • 人を活かす働き方女性の活躍

      「誰もが能力を発揮し、
      安心して働ける環境をつくるために」

      業界No.1の「働きやすさ」※1から、人が支え合う文化が生まれます。性別に関わらず能力を発揮できる環境づくりは、組織の強さの源泉です。

      むすびすは、女性活躍推進法に基づく取り組みが評価され、専門葬儀社として初めて厚生労働大臣より「えるぼし」認定を受けました。
      採用・継続就業・働き方・管理職比率・多様なキャリアコースの5項目で基準を満たし、性別を問わず誰もが長く安心して働ける環境を整えています。

      全社員に占める女性比率は約50%、管理職の女性比率は約17%。
      平均有給取得日数は12.9日、年間休日は120日以上と、葬祭業界でもトップクラスの水準を維持。
      また、「固定残業代の撤廃」「時短勤務・特別育休・生理休暇制度の整備」など、多様な働き方を支える制度を導入しています。※2

      むすびすは、働く人が心身ともに健やかであることを、最良のサービスの基盤と考えています。
      社員一人ひとりが尊重され、安心して人生に向き合える企業文化を育むことで、葬儀という“究極のケア”の現場から、社会全体のウェルビーイングを広げていきます。

      ※1 オープンワーク調べ
      ※2 むすびす調べ

      打ち合わせを行う女性スタッフの写真
  • 誰もが輝く社会づくり

    • 多様性の促進障がい者雇用

      「多様な働き方が自然に共存し、
      互いを活かし合う職場へ」

      多様な働き方が自然に共存し、それぞれの専門性が活きる環境は、組織の確かな力になります。むすびすでは、10年近く活躍する前田さんの取り組みを通じ、共生のあり方を実践しています。

      むすびすでは、多様な人材が自分らしく力を発揮できる環境づくりを、組織運営の前提として位置づけています。
      新木場オフィスで勤務する前田さんは、江戸川区立障害者就労支援センターを通じて入社し、入社からまもなく10年目を迎える今も、変わらずチームの一員として安定して活躍しています。
      倉庫内の備品管理や消耗品の整理、ローソクの再利用工程など、現場の品質に直結する業務を正確かつ丁寧に担当。業務フローの改善につながる提案も行うなど、仕事への向き合い方は一貫してプロフェッショナルです。周囲とのコミュニケーションも円滑で、チームに安心感と明るさをもたらす存在です。こうした日々の取り組みが、現場全体の品質向上に確かな価値を生み出しています。

      その働きぶりは、江戸川区主催の「障害者就労支援フェア」でも紹介され、パネル展示として取り上げられました。むすびすは、誰かが特別に配慮されるのではなく、多様な働き方が自然に共存している状態こそが、“いのち輝く社会”を体現する姿だと考えています。地域の支援機関と連携しながら、誰もが自分のペースで専門性を発揮できる職場づくりを、これからも進めてまいります。

      パンフレットなどを作成するスタッフの写真
    • 子どもの未来支援キッズドア寄付

      「子どもたちの学びを守り、
      未来への機会格差をなくすために」

      次世代の成長を支えることは、社会全体の未来を支えることにつながります。むすびすは「想いのしずくプロジェクト」への寄付を通じ、困難を抱える子どもたちの学びを支援しています。

      むすびすは、子どもの貧困と教育格差の解消を目指す「想いのしずくプロジェクト」に、2019年10月より継続して参画しています。
      この取り組みは、葬祭事業者が一施行につきワンコイン(500円)を寄付し、一般社団法人シニアライフマネジメント協会(肘井哲也代表理事)がその寄付を取りまとめ、認定特定非営利活動法人キッズドア(渡辺由美子理事長)へ届ける仕組みです。
      寄付金は、キッズドアによって学習支援や食事支援など、困難な環境にある子どもたちの成長を支える活動に活用されています。

      むすびすでは、葬儀という「人の想いをつなぐ仕事」だからこそ、未来を担う子どもたちの可能性を支えることを社会的使命と考えています。
      一件一件の施行から生まれる寄付の積み重ねが、多くの子どもたちの学びの力となり、地域に“想いの循環”を生み出しています。
      これからも、葬儀を通して社会の中にやさしさの連鎖を広げてまいります。

      教室で手を挙げる子供たちの写真
    • 社員の幸せウェルビーイング

      「仲間・家族・お客様が支え合い、
      いのちが輝く仕事を実現するために」

      社員と家族、そしてお客様を大切にする姿勢が、むすびすの仕事の土台です。表彰制度や家族イベントを通じて、支え合いの循環を育み、働く人の幸せを大切にしています。

      むすびすでは、社員一人ひとりの努力と成長を称え合う「むすびすアワード」や、家族に日頃の感謝を伝えるイベントを継続的に開催しています。
      毎年の総会では、1年間の成果や成長、そして行動指針を体現した社員を讃える「むすびすアワード」を実施。
      “成果”だけでなく、“どのような姿勢で仕事に向き合っているか”を評価の軸とし、仲間の成功を自分のことのように喜ぶ文化が根づいています。
      表彰式のほか、社員のご家族を招いた釣り大会やクリスマス会など、家族参加型の交流イベントも開催しています。

      「働く人を支える家族を、会社が支える」という考えのもと、社員の心身の健康と感情のつながりを大切にしています。
      むすびすにとっての“ウェルビーイング”とは、仲間・家族・お客様との間に“支え合いの循環”が生まれている状態。
      人を支える仕事を担う私たち自身が、まず互いを大切にできる組織であることを、これからも追求していきます。

      家族とのひとときを過ごす社員の写真や全社員の集合写真
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お知らせ・イベント情報

  • 『月刊フューネラルビジネス』トップマネジメントセミナー2026で講演する、むすびす株式会社・中川貴之代表取締役社長

    『月刊フューネラルビジネス』トップマネジメントセミナー2026で 代表の中川と広報・PR課の古賀が講演

    • 業界への提言

    2025年12月5日、都市センターホテル(東京都千代田区平河町)で行われた葬祭従事経営者に向けた「トップマネジメントセミナー2026」(主催:綜合ユニコム株式会社)において、むすびす株式会社(以下、むすびす)代表取締役社長の中川貴之と管理本部広報・PR課の古賀瑞菜が登壇しました。

    トップマネジメントセミナー2026は、「ヒューマンリソースマネジメント元年」「事業再構築元年」のテーマのもと、超高齢化・生産年齢人口減少期における、多死社会への本格対応に向けて、業界内外の有識者7名がそれぞれの見識と経験を紹介することで、今後の葬祭従事経営者がいかに経営強化を図るべきかについての示唆に富む講演となりました。

    むすびすは、『Web改革!料金提示から実例開示へ ――「こういう葬儀がしたかった」に応える葬儀実例開示のポイント』と題し、社内にWebマーケティングの部署を設けて、SEO対策、広告運用などに注力。むすびすの葬儀の根本である「100人いれば100通りのモノガタリがある」という考えのもと、遺族や故人の背景にあるストーリーを丁寧にくみ取り、一緒につくりあげる「創式(そうしき)」によって、葬儀の本質的な価値を多くの生活者に再認識してもらうことこそ、今後の葬祭業界に不可欠であることを伝えました。

    SNS運用によるブランディング、認知拡大の手段として、実際の葬儀の様子を撮影してショート動画として配信。葬儀に興味がない人でも思わず手を止めて見たくなる動画に、「こんなお葬式があるのか」「自分も将来こんな葬儀をしたい」「家族の愛に感動した」といった反響が寄せられていること。まだ顕在化していない潜在層に向けて葬儀の価値を伝えることを意図したものであることを解説しました。

    むすびすのSNS運用は、短期的な集客や問合せ件数の増加よりも中長期的なブランド形成を重視していますが、SNS運用によって実際の受注にも徐々に効果が表れはじめていることも紹介。動画を配信したことでSNS経由のお客様が確実に増えており、それと同時にSNS経由のお客様は費用よりも内容を重視する傾向が顕著であり、動画を見て「こういうお葬式をしたい」という具体的なイメージをもって相談される方が多いことも解説しました。

    講演概要
    『月刊フューネラルビジネス』トップマネジメントセミナー2026
    「ヒューマンリソースマネジメント元年」「事業再構築元年」 2026年、葬祭業界の針路
    講演タイトル
    Web改革!料金提示から実例開示へ
    ──「こういう葬儀がしたかった」に応える葬儀実例開示のポイント
    講演内容
    ①故人の遺志、遺族の想いをカタチにしてこそ葬儀の本質
    ・葬儀料金よりも葬儀内容の訴求が重要
    ②SNS投稿
     ・専任スタッフをはじめとする、効果的な人員配置と遺族折衝のポイント
    ③葬儀社によるWeb活用・SNS展開が必要なわけ
    ・お葬式から見える1分間の家族の愛の物語
    ・掲載許可=お客様満足度の指標
    ④葬儀社にDXが求められる理由
     ・生産性向上、社員マネジメント、採用応募、LINE相談など多様化・個別化への対応