神奈川県川崎市の斎場・葬儀場は24カ所あり、火葬場は市内にある「かわさき北部斎苑」「かわさき南部斎苑」の2カ所です。
多くの市民の方は、川崎市民の方が優先的に、また他市民に比べて安価に利用できる市営の「かわさき北部斎苑」「かわさき南部斎苑」を利用されています。
どちらも斎場・火葬場が併設されているため、葬儀における移動の負担も軽減することができます。
この記事では、神奈川県川崎市の斎場・葬儀場、火葬場について紹介、また川崎市の葬儀費用の平均、葬儀の特徴や傾向について説明します。
神奈川県川崎市内の斎場・葬儀場
川崎市には公営と民営の斎場・葬儀場が全部で24ヵ所あります。
公営とは、神奈川県や川崎市が運営する斎場・葬儀場で、故人やその家族が自治体が定めた規定に該当する住民であれば、使用料は安くなります。
自治体の住民でない場合は利用できないか、費用が高くなります(住民料金適用の規定は斎場・葬儀場によって異なります)。
一方で、民営の斎場・葬儀場は、寺院や民間企業が運営するもので、誰でも利用できますが、公営の施設に比べて利用料は高く設定されていますることがほとんどです。
斎場・葬儀場選びでお困りの方は、担当の葬儀社に要望を伝えてアドバイスをもらうと最適です。
神奈川県川崎市の火葬場
火葬場と斎場・葬儀場を同じものだと認識されている方がいらっしゃいますが、それぞれ異なる施設です。
斎場は、葬儀場やセレモニーホールとも呼ばれる施設で、お通夜や告別式を行う場所です。
一方の火葬場は、焼き場とも呼ばれ、故人を火葬して、お骨を骨壺に納める場所です。
川崎市には、市内に「かわさき北部斎苑」「かわさき南部斎苑」の2カ所の火葬場があります。
どちらの火葬場も市営斎場であるため、故人が川崎市の住民であれば他市民の方よりも安価に使用することができます。
火葬をする上でかかる費用は、火葬料はもちろんですが、霊柩車を使用すればその料金もかかってきます。
霊柩車の料金は使用する式場や距離などで変動します。
また火葬料と霊柩車の料金は、一般的に葬儀プランなどに含まれていません。
参列者が多い場合はマイクロバスなども必要になるためマイクロバスの手配も考える必要があります。
神奈川県川崎市の葬儀費用など、葬儀の特徴・傾向
川崎市は半数以上である65.2%の方が家族葬を選択していることがわかります。
神奈川県川崎市の葬儀の特徴・傾向について
また、昨今では葬儀式を行わず火葬のみを行う火葬式の需要も増え、こちらも21.7%と多くの人が火葬式を選択していることがわかります。
川崎市民の方で家族葬をご希望の方は、市営の斎場でなおかつ火葬場が併設されているまた他市民に比べて安価に利用できる市営の「かわさき北部斎苑」「かわさき南部斎苑」を利用することが多いようです。
横浜市内には式場が多くあるので、家族の選択した葬儀スタイルで葬儀を行うことができる式場を選ぶことができます。
葬儀には様々な形式があり形式によって参列される人数が変わったりお別れの形が変わります。
火葬式・直葬 | お通夜や葬儀・告別式などを行わず、火葬場で火葬のみ行うもので、厳密には葬儀の形式ではありません |
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家族葬 | 家族が葬儀にお呼びする方を親しい方々に限定し、少人数でゆっくりとお別れができる葬儀です |
一般葬 | 家族や親族はもちろん、故人の仕事関係、ご近所の方も幅広く参列する、従来からある一般的な葬儀です |
大型葬 | 従来からある一般的な葬儀の中でも参列者が200名を超える場合は大型葬と呼ばれます |
神奈川県川崎市の葬儀費用の平均は89.8万円
川崎市の葬儀の平均費用は89.8万円で1都3県の平均費用である90万円とほぼ同額の金額となっています。
要因として川崎市民の約6割の方が火葬のみを行う「火葬式・直葬」や家族や親しい方のみで行う「家族葬」を選択されていることが考えられます。
家族葬であっても、会葬者の人数や葬儀形式に合わせて適切な斎場・葬儀場または内容を検討することで、家族の予算に合わせた費用で葬儀を行うことができます。
神奈川県川崎市民のための葬祭補助金
葬祭補助金制度
国民健康保険または後期高齢者医療保険、社会保険の被保険者がお亡くなりになると、葬祭費補助金が支給されます。
国民健康保険または後期高齢者医療保険の場合
国民健康保険または後期高齢者医療保険の被保険者がお亡くなりになった場合、被保険者の住所がある市区町村に申請すると、「葬祭費」が支給されます。
支給額は市区町村によって異なります。
葬祭費 | |
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神奈川県川崎市 | 5万円 |
金額は変動する場合がございます。詳しくは各市区町村の国民健康保険課にお尋ね下さい。 |
社会保険の場合
社会保険の被保険者がお亡くなりになった場合、被保険者の勤務先を管轄する社会保険所、もしくは勤務先の健康保険組合に申請すると、「埋葬料」「埋葬費」「家族埋葬料」のいずれかが支給されます。
埋葬料
被保険者がお亡くなりになった場合、埋葬されたご家族(お亡くなりになった被保険者に生計を維持された方であれば、被扶養者でなくてもかまいません)に「埋葬料」として5万円が支給されます。
埋葬費
お亡くなりになった被保険者に、被扶養者など埋葬料を受けられる方がいない場合、実際に埋葬を行った方に、埋葬料(5万円)の範囲内で実際に埋葬に要した費用が「埋葬費」として支給されます。
家族埋葬料
被扶養者がお亡くなりになった場合は、被保険者に「家族埋葬料」として5万円が支給されます。
川崎市でご葬儀をご検討の方へ
ご葬儀を行う斎場・葬儀場、火葬場の予約や、葬儀内容など実際の手配は葬儀社が行っています。
葬儀の費用、場所、葬儀の流れなどの心配事を解決してくれるのは葬儀のプロである「葬儀社」です。大切な方の葬儀を任せられるか判断するためにも、不安なことや不明点がある場合は葬儀社に相談すると良いでしょう。
川崎市で葬儀・家族葬の実績がある、おすすめの葬儀社を紹介します。
神奈川県川崎市内の病院や施設、警察署からの故人の搬送手順と流れ
病院からの危篤の一報や、警察署から連絡を受けて平静でいられる人はいないでしょう。
気が動転するなかで、葬儀社選びを失敗してしまうこともよくあります。
また、お亡くなりになられた病院や施設、警察署によって手順が異なるので、過去の経験が活かせないこともあります。
そのために、それぞれについての搬送手順と流れについて事前に頭にいれておきましょう。
神奈川県川崎市内の病院・施設からの故人の搬送手順と流れはこちら
霊安室のある病院からの搬送手順と流れ
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担当医師による死亡判定
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霊安室へ移動の準備
看護師が清拭などのお体のご処置(エンゼルケア)を施します。
その間に、事前に決めておいた葬儀社に搬送を依頼します。霊安室は一時的にしか利用できないため、納得して依頼できる葬儀社を事前に決めておくことをお勧めします。
また、病院と提携している葬儀社が、葬儀費用の説明や契約のないまま搬送しようとすることがあります。
葬儀を依頼する葬儀社が決まっている場合ははっきりと断りましょう。 -
故人様の搬送の手配
葬儀社に搬送を依頼する際には、安置場所を伝えます。自宅か、安置施設か、あらかじめ決めておくといいでしょう。
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霊安室へ移動
故人と家族は霊安室に移動して、搬送車が到着するまで待ちます。
この間に、親戚などに一報を入れる人も多いですが、霊安室は地下である場合が多いので、スマホがつながりにくいことがあります。 -
死亡診断書
病院から死亡診断書を受け取り、会計(清算)の手順について説明があります。
病院への支払いは後日の場合が多いので、ご確認ください。 -
搬送
葬儀社の搬送車が到着次第、病院関係者のお見送りのもと病院(霊安室)を出発、安置場所へ向かいます。
川崎市内の主な霊安室のある病院:
関東労災病院、川崎市立井田病院、川崎市立川崎病院、虎の門病院分院、京浜総合病院、日本鋼管病院、川崎幸病院、聖マリアンナ医科大学病院、帝京大学医学部附属溝口病院
霊安室のない病院からの搬送手順と流れ
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担当医師による死亡判定
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故人様の搬送の手配
看護師が清拭などのお体のご処置(エンゼルケア)を施します。
その間に、事前に決めておいた葬儀社に搬送を依頼します。葬儀社に搬送を依頼する際には、安置場所を伝えます。自宅か、安置施設か、あらかじめ決めておくといいでしょう。
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死亡診断書
病院から死亡診断書を受け取り、会計(清算)の手順について説明があります。
病院への支払いは後日の場合が多いので、ご確認ください。 -
搬送
葬儀社の搬送車が到着次第、病院関係者のお見送りのもと病院を出発、安置場所へ向かいます。
川崎市内の主な霊安室のない病院:
慶友会第一病院、総合川崎臨港病院、総合新川橋病院、大口東総合病院、太田総合病院、総合高津中央病院、川崎協同病院
神奈川県川崎市内の警察署からの故人の搬送手順と流れ
事故・災害などでお亡くなりになったご遺体が発見された場合は、遺族に警察署から連絡が入ります。 こうした場合、ご遺体は警察署に安置されているので、担当刑事から遺族へ搬送手配の指示があります。
警察署からの搬送手順と流れ
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警察署から葬儀社手配の指示
搬送(警察署への故人のお迎え)は、葬儀社が行います。警察署から紹介される葬儀社は、葬儀費用の説明や契約のないまま搬送することがあるので注意が必要です。
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警察署から出発
【行政解剖がない場合】
警察署にて担当者から説明があります。葬儀社には故人の安置場所を伝えます。自宅もしくは安置施設か、あらかじめ決めておくといいでしょう。【行政解剖がある場合】
行政解剖のために、東京都監察医務院へ移動します。依頼した葬儀社が担当刑事、監察医務院と連絡を取って搬送します。東京都監察医務院では、担当者から説明
があります。 -
死亡手続きの説明
突然死、事故死、犯罪死などの場合は、警察の検視あるいは行政解剖を得て、警察医から火葬の手続きをするための書類、死体検案書が発行されます。
死体検案書は、神奈川県川崎市役所に提出して、火葬許可証(火葬するための公的書類)を発行のために必要な重要な書類なので、大切に取り扱ってください。 -
葬儀の打ち合わせ
警察署から安置場所へ搬送後に、葬儀社と葬儀の費用、場所、日時、葬儀内容の打ち合わせを行ない、参列者に連絡します。
川崎市内の主な警察署:
麻生警察署、多摩警察署、宮前警察署、高津警察署、中原警察署、幸警察署、川崎臨港警察署、川崎警察署
神奈川県川崎市民の葬儀後の手続きや法要、納骨、お墓について
葬儀が終わってもやるべきことはたくさんあります。
お世話になった人への挨拶状や香典返しといったマナー、役所や保険の手続き、相続、お墓、供養、遺品整理など、不慣れな方は戸惑うことも多いでしょう。
遺族によっては葬儀よりも、葬儀後のほうが大変だったという方もいらっしゃいます。
そのために、葬儀後も専門相談員が無料で何度でもサポートしてくれる葬儀社に葬儀を依頼しておくと安心です。
葬儀後の手続きについて
年金を受給されていた方がお亡くなりになられた場合、年金を受け取る資格が失われるため、逝去から 10日(国民年金は14日)以内に、「死亡届」に死亡年月日、年金証書に記載されている基礎年金番号と年金コード、生年月日などを記入し、亡くなった方の年金証書と、死亡を明らかにすることができる書類(戸籍抄本または住民票の除票など)を添えて、年金事務所または年金相談センターに提出しましょう。
また、葬儀の領収書と共に葬祭費も申請できます。
葬祭補助金や未支給年金の支給申請は葬儀から2年以内、遺族厚生年金など各種年金の支給申請は5年以内です。
こうした手続きの際も、葬儀後のサポートを期限なく、無料で相談に乗ってくれる葬儀社を選んでおくことで、困ったとき心強い味方になってくれます。
お位牌について
葬儀の際に戒名を入れてもらった白木位牌(仮位牌)は菩提寺に納めてしまうので、四十九日の法要までに魂を移す本位牌を用意する必要があります。
本位牌とは、没年月日、戒名、俗名(生前の氏名)などが書かれた黒漆塗りもので、これをお仏壇に祀ります。
最近では俗名で本位牌を用意する方もいらっしゃいます。
本位牌は仏具店に依頼してから完成するまで、最低でも1週間程度、手彫りの位牌の場合は2~3週間かかることもあります。
法要の準備について
四十九日の法要を行った後、お墓に納骨するのが一般的な流れとなるため、四十九日の法要を行う場所は納骨先によって変わります。
菩提寺にお墓がある方は、菩提寺の本堂で四十九日の法要を行います。
民間霊園にお墓がある方は、霊園内にある法要室で行います。
公営霊園にお墓がある方は、公営霊園には法要室などの施設が備わっていないため、お墓の前で行います。
このほか、自宅で法要を行った後に、霊園に移動して納骨するケースもあります。
四十九日の法要を準備するとき、ご僧侶のご都合を伺ってから、家族と親族の都合の良い日を選びます。
無宗教葬を行われた家族は、お食事会などで旅立たれた方を偲ばれることもあります。
スケジュールが決まったら、法要のお食事場所の手配と香典返し、返礼品を準備します。
お墓・納骨場所について
お墓は故人が眠る大事な場所です。
菩提寺がある方は、四十九日の法要後にお墓に納骨します。
納骨後は、お斎(おとぎ)と呼ばれる会食をして、解散となります。
菩提寺以外にお墓をお持ちの場合、分骨した遺骨をいつ納骨するのか、家族の都合で決められます。
お墓をお持ちでない方は、納骨をするかどうか、納骨するならお寺、霊園、納骨堂など、様々な形態のお墓から選ぶことができます。
お仏壇について
お仏壇は、本質的には「仏様(ご本尊様)を祀る場所」です。
現在では、仏様に手を合わせるという宗教的な役割は薄れ、「グリーフケア(身近な人との死別を経験し、悲嘆している人を支援すること)」の意味合いが強くなっ てきました。
とはいえ、「家の中に故人とつながる場所がほしい」という供養の心が失われたわけではなく、現代のライフスタイルに合った、小規模な仏壇やモダンなお仏壇を求める人も少なくありません。
故人と家族をつなぐお仏壇は、一度購入すれば長い付き合いになります。住居やライフスタイルに合った仏壇選びについては、プロからのアドバイスをお勧めします。